「食道」と「胃」の持つ機能・役割について考えてみる

この記事では人体の臓器の中でも「食道」と「胃」の持つ機能・役割について簡単にまとめています。ご興味のある方は下記「続きを読む」よりどうぞ。尚、私は専門家でもなければ医者でもありません。当記事の内容の中には私が間違って理解している部分が多々あると思われます。あくまで参考程度に留めておく事をオススメします。

記事作成日時:2019-12-28

★当記事の目次

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食道の役割について簡単に

食道は口から入ってきた食べ物を胃へと運ぶ機能を持つ臓器です。食道の中に食べ物が入ってくると、その周囲にある筋肉が収縮して取り囲むような形になり、それを下に向かって順番に行います。これを「蠕動活動」と言い、この蠕動によって、胃まで順に食べ物を運ぶ事ができます。ちなみに食道の前には空気が通る気道がありますが、喉の途中までは一緒になっており、弁によって分けられます。加齢によってこの弁の機能が衰えるとそれが上手くできず、気道へ飲食物あるいは唾液や喉の粘液が運ばれてしまう事があります。それによっては肺炎(誤嚥性肺炎)になる事があります。

蠕動活動の際の筋肉の収縮は自律神経を通じて不随意的に行われますが、液体では数秒程度、固体でも遅くて数十秒程度で行う事ができ、非常にスピードが速いです。このため食道内を通りやすくするよう、一旦食べ物を湿らせる必要があり、口の中に分泌される唾液や、喉や食道の表面を覆っている粘液によって、食べ物の滑りを良くしています。またもし異物がある場合、粘液がそれを絡め取って口から外へ排出したり、あるいは粘液と一緒に胃まで送って一緒に溶かす事もできます。そのため食道は免疫においても重要な役割を果たします。

尚、特に喉付近の粘膜は非常に敏感になっていますが、食道にある粘膜はかなり鈍感で、味や温度、痛みなどを殆ど感じません。よって食道に何らかの違和感を感じた頃には既に悪くなっているという事も多いです。また喉や食道は食べ物や飲み物が何度も通るので、新陳代謝が非常に活発であり、何らかの異常を自覚している時点で相当なダメージ蓄積があると考えるべきです。

例えば辛い食べ物、温度の高い食べ物、よく噛まずに運んだ食べ物、早食い、アルコール、タバコなど、それを日常的に行う習慣がある人では、例えば「辛い食べ物が好物(自分は辛い食べ物に強い、全然平気)」だと思っている人ほど、舌、口、喉、食道などへダメージが蓄積されている事が結構あります。食道を労るような食習慣を心がけましょう。



胃の役割について簡単に

胃は食道から運ばれてきた食べ物を消化・分解し、胃の後に続いている十二指腸・小腸へ送る機能を持つ臓器です。位置関係としては胃の右〜右上には肝臓及び胆嚢が、胃の裏側には膵臓があります。胃の大きさは個人差が大きいですが、何も食べ物が入っていない時には「拳」程度の大きさしかなく、満腹状態ではゴムのように伸びて広がり、1〜2リットルの容量を持ちます。胃の入口と出口はやや狭くなっていますが、そのように胃は伸び縮みする事ができるので、一度に大量の食べ物が入ってきても、それを一時的に蓄えた上でまとめて消化する事ができます。尚、胃の上にある食道は胃の右上に繋がり、全体として左から右に弧を描くようにして湾曲しており、右下から十二指腸が繋がっています。

特に胃の中にある食べ物を消化するための消化液は塩酸を含む強力な「胃液」です。胃液は副交感神経の刺激によって分泌されるアセチルコリンや、炎症・アレルギー反応・満腹感に関わるヒスタミンなどの刺激によって分泌され、主に蛋白質を分解する事ができます。ただし胃液はあまりに強力なため、そのまま大量に分泌すると、胃の壁にある蛋白質まで溶かしてしまう事があります。そのため胃の壁は何層も重なっており、表面にある粘膜から分泌される粘液によって覆われています。また実は酸性になり過ぎないよう「重曹」も作られており、それらによって胃は守られています。一方、そのバランスが崩れると簡単に胃の壁が溶かされ、胃潰瘍などになってしまいます。

ちなみにこれらの事から、例えば胃の壁の厚さ、粘膜の強さ、粘液の量、胃液の強さ、胃液の量などは、子どもが成長して体を大きくする際、あるいはスポーツ選手が体を大きくしていく上では、非常に重要なポイントになると言えると思います。つまり「胃を育てる」訳です。それらにはもちろん生まれつきの要素も関係していますが、特に臓器の発達は小さい頃からの生活習慣の積み重ねによる影響が大きいため、食習慣、運動習慣、睡眠習慣、ストレスコントロールなどを小さい頃から積み重ねましょう。



胃の持つその他の機能

胃にはガストリンというホルモンを分泌する機能があります。ガストリンは胃に食物が入ってきた時に分泌され、胃液の分泌を促す作用があります。またガストリンはインスリンの分泌を促す作用もあり、間接的には食後の血糖値の調節にも関与しています。更に胃は蛋白質の代謝に関与するビタミンB12を吸収する機能もあります。

一方、胃を通過して十二指腸へ食べ物が移動すると、セレクチンというホルモンが分泌され、それによってガストリン分泌を抑制します。また腸内の食べ物が更に消化されると、今度はモチリンというホルモンが分泌されます。これによって胃の蠕動活動が活性化され、胃の中に残っていた食べ物の残り滓が腸へと送られ、次の食事を行う準備を促します。この時、胃では「グーッ」という特徴的な音が鳴り、空腹のサインとして知る事ができます。

この他、胃にもリンパが張り巡らされています。異物が侵入してきた場合、胃液によって食べ物と一緒に分解される事になりますが、中には分解できないものもあるため、その場合にはリンパを利用して無害化するよう努めます。このため胃は免疫機能にも深く関与しています。

ちなみに食後は食べ物の消化を行うため、胃や腸への血流量が増えます。一方、運動中では筋肉への血流量が増え、胃や腸への血流量が減ります。このため運動中や運動直後に大量の食事を行った場合、蠕動活動及び消化液の分泌が上手くできず、消化不良を起こす場合があります。また消化液の分泌は胃の中に高濃度の物質が入り、浸透圧が上昇する事によっても促されます。このため運動中の栄養補給はできるだけ濃度の低いもの及び浸透圧を上げないものを摂取する事が重要になります。



食べ物の消化・分解する仕組み

糖の消化・分解は唾液が最初の段階になります。

・唾液:アミラーゼによって糖の一種であるデンプン(アミロースorアミロペクチン)の一部をマルトース(麦芽糖)に分解する。尚、唾液アミラーゼは胃液に含まれるペプシン(蛋白質分解酵素)によって失活される。

・胃液:ペプシンによって蛋白質を分解する。またリパーゼによって脂肪も分解する。

・胆汁:脂肪に作用し分解しやすくする。ちなみに胆汁には肝臓で代謝されてできた赤血球の色素が含まれている。これが腸内細菌によって代謝され、一部は吸収し抗酸化に利用された後、尿に含まれて黄色の元になる。一方、大便では茶色の元になる。

・膵液:アミラーゼによってデンプンをデキストリンとマルトースに、デキストリンをマルトースに分解する。またトリプシンにより蛋白質を分解、ヌクレアーゼで細胞(蛋白質)に含まれる核酸も分解する。更に胆汁で乳化された脂肪を、リパーゼによって脂肪酸とモノグリセリド(グリセリン+脂肪酸)に分解する。吸収後、脂肪に戻ってから運搬される。

・腸液:トレハラーゼでトレハロースをグルコース(ブドウ糖)に分解、スクラーゼでスクロース(ショ糖)をグルコースとフルクトース(果糖)に分解、イソマルターゼでイソマルトースをグルコースに分解する。そしてグルコースとフルクトースを吸収する。尚、腸液ではペプチダーゼで蛋白質を分解、リパーゼ(少量)で脂肪を分解、ヌクレアーゼで細胞(蛋白質)に含まれる核酸も分解する。

・小腸壁:マルターゼでマルトースをグルコースに分解、ラクターゼでラクトース(乳糖)をグルコースとガラクトースに分解し、吸収する。ここまでで分解できなかった糖(食物繊維)は難消化性デキストリンとなる。それは消化酵素によって分解されず、腸内細菌によって発酵分解される。





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