「腎臓」の持つ機能・役割について考えてみる

この記事では人体の臓器の中でも「腎臓」の持つ機能・役割について簡単にまとめています。ご興味のある方は下記「続きを読む」よりどうぞ。尚、私は専門家でもなければ医者でもありません。当記事の内容の中には私が間違って理解している部分が多々あると思われます。あくまで参考程度に留めておく事をオススメします。

記事作成日時:2019-12-26

★当記事の目次

ここでは当記事内の章をリスト化しています。クリックする事で直接その場所へ飛ぶ事ができます。また戻りたい場合には各章の一番下にある「当記事の目次まで戻る」をクリックする事で再びこの場所に戻ってくる事ができます。



腎臓の役割について簡単に

腎臓と聞くと腰にあるイメージが強いのですが、実は腎臓は背骨に近い位置にあります。背骨からは左右に向かって肋骨が伸びており、その肋骨に覆われる形で、左右にそれぞれ一つずつあります。また左側にある腎臓の前には胃が、右側の腎臓(上半分)の前には肝臓があり、全体として腸の裏側にあります。この他、腎臓はソラマメのような形をしており、縦10cmほどの大きさしかない小さな臓器です。しかし臓器自体は小さくても役割としては非常に重要です。

特に腎臓は体の中を回ってきた血液や血液に含まれている成分を全て濾過し、老廃物を排出する「フィルター」としての役割があります。特に肝臓内でアンモニアを分解する事で得られた「尿素」を水に溶かし、それによって尿を作る事ができます。またそれと同時に、実は体に必要なものを再吸収する事もできます。特に血液中に含まれる水分、ナトリウム、カリウム、カルシウムなどの量を調節する役割があり、これによって細胞内外の水分量を調節すると共に、血圧の調節も行って心臓への負担を減らす事ができます。

このように腎臓は体の中を巡ってきた様々なものが到達する「最終地点」とも言える場所です。人間が生きる上で非常に重要な臓器と言えるでしょう。



腎臓による血圧の調節

塩分すなわちナトリウムの過剰摂取で「高血圧になる」という事はよく知られています。これは何故かというと、副腎皮質から分泌される「アルドステロン」や、脳下垂体から分泌される「バソプレシン(抗利尿ホルモン)」の作用により、腎臓におけるナトリウム及び水分の再吸収が促され、水分の排出が上手くできなくなり、尿の量が減るからです。それにより血液中の水分量が増えるため、当然血管内を流れる血液の量も増える事になります。一方、そうして血液中の水分量が増えるので、血液は逆に薄くなり、細胞により多くの血液を送ろうとして心臓の脈動が強くなります。これにより血管の壁にかかる圧力が高まり、いわゆる高血圧になるのです。

一方、そうして血圧が高くなり、心臓への負担が懸念されるようになると、今度は心臓にある心房から「心房性ナトリウム利尿ペプチド」が分泌されます。これが分泌されると、腎臓ではカリウムの吸収が促され、逆にナトリウム及び水分の排出が促されます。これにより血圧を下げる事ができます。カリウムに血圧を下げる作用があると言われるのはこのためです。

ちなみに、腎臓へ続く血管に何らかの異常があったり、腎臓以外で大量の血液が消費された場合、腎臓内へ流入する血液が減り、それによって血圧が急上昇あるいは不安定化する事があります。「高血圧」と聞くとナトリウム過剰摂取のイメージが強いのですが、実はそのように腎臓の血管に問題がある場合もあります。これは意外と見落とされがちです。



腎臓と骨粗鬆症・貧血の関係

腎臓は血中のカルシウムの濃度が低くなった時、カルシウムの再吸収を促したり、逆に濃度が高くなった時には排出を促す役割があります。また腎臓はカルシウムの吸収を促すビタミンDを活性化させる役割もあります。このため腎臓の機能が低下すると、血液中のカルシウム濃度が上手く調整できなくなり、骨が脆くなる事があります。

また前述のように腎臓は血液の状態を感知するセンサーのような機能を持っています。特に血液自体の量が減った時には、エリスロポエチンというホルモンを分泌し、骨髄に命令を送り、赤血球の合成を促す役割もあります。このため腎臓の機能が低下すると、貧血になる事があります。



腎臓と肝臓の関係

「尿」と聞くと腎臓のイメージですが、実は尿の元になる尿素は腎臓で作られるのではなく、肝臓で作られます。特に尿素はアンモニアを分解する事で得られます。アンモニアはアミノ酸に含まれている残骸のようなもので、新陳代謝の過程で必ずできます。しかしアンモニアは有害なので、そのままの形で運搬する事ができず、そうして尿素に形を変えて排出しているのです。

つまり尿がしっかりと作られるためには、腎臓の機能が正常である事はもちろんの事、肝臓の機能も正常である事が重要になります。特に肝臓は沈黙の臓器とも呼ばれており、元々の能力が高い故に、機能が低下していても自覚症状が出にくいと言われています。繰り返しになりますが、単にナトリウムを制限するのではなく、暴飲暴食、栄養失調、栄養バランスの偏り、過度なストレス、過労、活動と休息のバランスの偏り、睡眠不足など、生活習慣全体に注意を向けましょう。



副腎の役割について簡単に

腎臓の上部にはホルモン分泌を行う機能を持つ「副腎」と呼ばれる組織があります。副腎は副腎皮質と副腎髄質という二つの層からできており、それぞれで分泌されるホルモンの種類が大きく異なります。

まず副腎皮質からはアルドステロン、コルチゾール、アンドロゲンなどのホルモンが分泌され、全てをまとめて「副腎皮質ホルモン」と呼びます。簡単に説明すると、アルドステロンは水分・ナトリウムの再吸収促進とカリウムの排出促進、コルチゾールはストレス反応・制御(糖新生による血糖値上昇等)、アンドロゲン(テストステロン等。ただし男性では精巣での合成量が9割を占める)は男性ホルモンとして機能しています。尚、これら全てがコレステロールから合成されます。

また副腎髄質からはノルアドレナリン、アドレナリン、ドーパミンが分泌され、この3つをまとめて「カテコールアミン」と呼びます。これらはアミノ酸のチロシンから合成されます。いずれも主にストレス反応に関わるホルモンであり、状況に応じて呼吸・体温・血圧・心拍・血糖値・エネルギー代謝などを調節します。これらの中ではアドレナリンの合成量及び割合が最も大きくなっており、主に「体」に作用をもたらします。一方、カテコールアミンは脳内でも分泌されます。脳内ではアドレナリンよりノルアドレナリンやドーパミンの方が割合が大きくなっています。

このように副腎も非常に重要な役割を持っています。尚、それぞれのホルモンの作用については過去の記事でも触れています。ご興味のある方はご覧下さい。





×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。