「肝臓」の持つ機能・役割について考えてみる

この記事では人体の臓器の中でも「肝臓」の持つ機能・役割について簡単にまとめています。ご興味のある方は下記「続きを読む」よりどうぞ。尚、私は専門家でもなければ医者でもありません。当記事の内容の中には私が間違って理解している部分が多々あると思われます。あくまで参考程度に留めておく事をオススメします。

記事作成日時:2019-12-25(PS:病み上がり)

★当記事の目次

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肝臓がなければ食事も運動もできない

肝臓は左右の肺の下、及び胃の右側にあり、肋骨の中央のやや左側〜鳩尾(みぞおち)〜右側の肋骨下部にかけて位置している臓器です。特に肝臓は人体にある臓器の中で最も大きな臓器であり、重さが1〜1.5kgほどあります。その大きさもさる事ながら、その機能も非常に多岐に渡ります。

まず口から入ってきた食べ物は胃や腸で消化・分解・吸収された後、血液を通って必ず肝臓へと運ばれます。殆どの栄養素はこの肝臓内にある様々な酵素によって処理され、人間の細胞が利用する事のできる形にしてから全身へと運ばれます。その際、血液中に含まれている不要な物質や毒性のある物質(アンモニア、アルコール、市販薬の成分、更には違法ドラッグの成分なども)も分解・処理し、その排出を促し、血液の状態及びその血液が運ばれる全身の細胞の健康を維持しています。特にアンモニアを分解する尿素回路があり、尿素にして腎臓に送っています。尚、肝臓には血液の量が減った時、緊急的に血液を作る機能もあり、それを一時的に貯蔵しておく事ができます。

また肝臓はブドウ糖からグリコーゲンを合成し、肝臓内へ一時的に貯蔵する事ができます。それを必要に応じて使い、血糖値を調節する事ができます。特に血糖値が大きく下がった時には、アミノ酸や脂肪酸などを分解してケトン体に変換する機能(糖新生)もあり、これによってエネルギー不足を防ぐ事ができます。更に肝臓は脂肪酸及びコレステロールの代謝にも関わっています。コレステロールは性ホルモンの材料、細胞膜の材料、胆汁の材料などとして使われていますが、その元になるコレステロールの殆どが肝臓で作られます。尚、肝臓では胆汁を作る事ができ、胆管を通して胆嚢へと送られ、それが腸内に分泌される事で脂肪の消化を行う事ができます(胆汁に含まれる胆汁酸は再び肝臓に送られ再利用される)。

この他、肝臓は鉄分の吸収制御(ヘプシジンを分泌し、腸での鉄吸収を促す)、ビタミンDの活性化、女性ホルモンであるエストロゲンの制御、成長作用の制御(脳下垂体から分泌された成長ホルモンをIGF-1に変換し、それを全身へ配分)などの機能もあります。



肝臓の高い機能と高い再生能力

肝臓は俗に「沈黙の臓器」などと呼ばれる事があります。これは何故かというと、肝臓内にある一部の細胞に何らかの異常が出ても、その他の細胞で代替する事ができるほど、元々の能力が非常に高いからです。そのため例え1日2日程度暴飲暴食をしたとしても、肝臓が深刻なダメージを受ける事は殆どありません。

しかし逆に言えば、「体調が悪い」と自覚する事ができる頃には、既に肝臓内にある多くの細胞が悪くなっており、病院に行っても「手遅れ」というケースが意外と多いのです。いくら元々の能力が高いと言っても限界があり、酷使すれば悪くなってしまいます。前述のように肝臓の機能は非常に重要であり、悪くならないよう予防が肝心です(書いてて気づきましたがダジャレではないです)。規則正しい生活に勝るものはありません。

ちなみに肝臓以外の臓器では物理的な損傷をした場合、自力では元には戻りません。一方、肝臓は自己修復能力が非常に高く、手術で50%以上を切除しても、1週間程度で元の大きさに戻ると言われています。それだけ修復能力が高いのに悪くなってしまうのは、よっぽど不摂生な生活をしているからです。食事だけでなく、運動、睡眠、ストレス管理を徹底しましょう。



肝臓も急所の一つ

肝臓はエネルギー代謝を行っているため、体を動かす上でも非常に重要なものです。そのため肝臓の機能が低下すれば、運動能力も大きく低下する事になります。大人になるとお酒やタバコを口にする人もいるかもしれませんが、それは肝臓の機能を低下させ、パフォーマンスに悪影響を与える事があります。特にタバコは循環器系の機能を低下させます。

また突発的な事故によって肝臓に大きな衝撃を受けたり、あるいは刃物などで傷つけられた場合、前述のような様々な機能が低下するのはもちろんの事、蓄えられていた大量の血液が失われてしまいます。「急所」と聞くと脳、首、心臓のイメージが強いですが、実は肝臓も急所の一つです。損傷の程度や出血量によっては最悪死亡する事もあります。特に見た目では損傷が見えない場合があり、これは要注意です。

尚、これは余談になりますが、ボクシング等の格闘技では、相手の右脇腹付近を狙うパンチの事を「レバーブロー」と言います。肝臓は一応は右側の肋骨で守られていますが、お腹の側面は前面とは違って厚い筋肉がありません。そのためそこに大きな衝撃を与えると、肝臓がダメージを受け、大量の血液が奪われ、スタミナを大きく削る事ができます。

また左右にある肋骨の中央、いわゆる鳩尾(みぞおち)には、呼吸に関わる横隔膜があります。そこに大きな衝撃が加わると、横隔膜の動きが乱れ、一時的に呼吸ができなくなる事があります。更に鳩尾の奥には電気信号を送るための神経が密集している場所があります。そこに大きな衝撃が加わった場合、酷い場合には失神してしまう事もあります。そのためお腹の正面も実は急所になっています。





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