「筋トレをすると身長が伸びなくなる?」について考える(要点のみ)

※当記事作成日時:2019-05-31

筋トレ後には蛋白質の合成を促すために成長ホルモンの分泌が促されます。特に激しい運動を行う事によってできる乳酸は、その成長ホルモンの分泌のきっかけになるとも言われています。つまり筋トレはむしろ成長ホルモンの分泌を促す事ができ、身長を伸ばすためのサポートになる可能性がある訳です。栄養と睡眠が整っていれば、むしろ良い効果が得られるはずです。

では、何故「筋トレ=身長が伸びない」というイメージがついているのかについて考えてみますが、例えばモデルの人は皆足が長く見えると思います。それは何故かと言えば、単純に身長が高く、足の骨(特にスネの骨)が物理的に長い事が理由なのですが、同じように「足が細い」事も大きな理由になっています。そのため例え身長が高くても、丸々と脂肪がついて太っていたり、足の筋肉を鍛えて太くしている人では、決して足は長く見えません。足が長く見えない場合、並ぶほど近づかなければ、その人の身長は高く感じません。

また身長が低い人の方が、筋肉を鍛えた時の「筋肉と筋肉の境界」を目立たせる事ができます。その視覚的な効果はボディビルの大会でも見る事ができ、例えば日本のトップクラスのボディビルダーはその多くで身長が160cm台、高くても170cm前後だったりします。つまり日本人のマッチョは皆身長が低く、またそのように筋肉を大きくした事で身長は低く見えるので、身長が低い=マッチョというイメージが付いているのだと思います。

その他、筋トレを行う理由は人によって様々ですが、中には自分の見た目のコンプレックスがきっかけで筋肉を鍛えるという人もいます。特に身長が低い場合、自分より大きい人から下に見られないよう、体を鍛えて大きくするために筋トレをする人が多いようです。もちろん全ての人がそういう訳ではありませんが、筋トレを続けていけば筋肉は数ヶ月で大きくなるため、その変化が周囲の目につきやすい=マッチョには身長が低い人が多いように見えるという事も関係していると思います。


尚、それらは全て視覚的な効果です。ここからは筋トレが、実際に身長の伸びを悪化させてしまう理由を私なりに考えてみます。特に問題と思われるのは、身長を伸ばすのも筋肉を成長させるのも「同じ成長ホルモン」だという事と、あまりにハードなトレーニングでは「運動以外の様々な要素が疎かになる事がある事」、そしてハードなトレーニングによって「怪我をしてしまう事」などが挙げられます。

「成長ホルモン」は分泌量に個人差があります。運動をせずとも最初から大量に分泌される人もいれば、元々少なく、運動をしないとあまり分泌されない人もいます。確かに筋トレによって成長ホルモンは増えますが、元々の量が少ない場合、例えばハードなトレーニングを行っているのに栄養が不足していたり、睡眠が疎かになっているなどの場合、成長ホルモンが筋肉の成長に取られ、余裕がなくなってしまう可能性はゼロではありません。また慣れていないトレーニング、あるいは間違ったフォームでのトレーニングでは筋肉はもちろん、骨や靭帯などを痛める事があり、怪我によって生活習慣が乱れる可能性もあります。特にその怪我によって骨端線を損傷した場合、正常に骨が伸びなくなる事もあり得ます。

その意味ではハードなトレーニングを続けるほど、運動前後のケア、正しいトレーニング法、普段の生活習慣が重要になる・・・はずなのですが、ろくに準備運動もせず、いきなり大きな重量を扱ったり、毎日筋トレをする事にばかり囚われ、次の日疲れているのに無理に行ったりなど、ハードなトレーニングを行っている人ほど、実はその辺りを疎かにしてしまいがちです。これらの事が実は身長の伸びにも繋がっているのです。




【筋肉や筋トレに関する基礎知識の最新記事】

筋トレの際の重量を計算する計算機(移転済)
筋トレ及び運動に関わるマイナー?な用語集・適当まとめ
ミオグロビンとミオスタチンについて考える
「全力運動時の運動能力」に関する様々な用語まとめ
筋トレ効率化に重要なインスリン感受性(インスリン抵抗性)
目的別〇〇〇〇トレーニングの分類まとめ
筋肉に異なる刺激を与えるための様々な工夫(グリップ・体の使い方等)
筋トレにおける重量・レップ・セット数・インターバル等の決め方まとめ
筋肉の収縮様式について理解しよう
乳酸・パンプアップ・疲労感などのメカニズムについて考える
運動前に行うべきウォーミングアップについて考える
運動後に行うクールダウンの必要性について考える
オーバーユースとオーバートレーニングについて考える
筋トレは毎日続けるべき?効率良く筋肉を鍛える方法
「自動」と「他動」について考える
主働筋と拮抗筋の役割について考える
トレーニングの原理・原則について理解しよう
いわゆる「筋肉痛」と「超回復」について考える
いわゆるインナーマッスルとアウターマッスルについて考える
いわゆる「使える筋肉」と「使えない筋肉」について考える

×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。