あまり知られていないかも?野球の細かなルールまとめ

この記事では野球のルールの中でもあまり知られていない細かなルールについて私なりにまとめています。ご興味のある方は下記「続きを読む」よりどうぞ。尚、野球をしている人からすれば当たり前のルールもあると思うので、この記事はどちらかというと野球を見ている人側向けの記事だと思います。あくまで参考程度に留めておく事を強くオススメします。
(記事作成日時:2013-09-23、更新日時:2019-04-01)

野球15

★当記事の目次

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ボールデッド

ピッチャーがボールを投げる前、あるいはピッチャーがボールを投げた後、ストライク・ボール・セーフ・アウトが確定するまでの間で、審判が何らかの理由でタイムをかけた場合、例えプレイが開始されていてもそのプレイは無効になります。これがボールデッドです。

例えばピッチャーがボールを投げた場合、ボールがキャッチャーミットに到達する前にボールデッドが宣言されていれば、その投球は無効になります。これはランナーがいる時、十分に静止せずに投球をしてしまう「ボーク」が良い例です。ボークの場合、大抵投球前にタイムがかかり、ボールデッドとなってその投球は無効になり、ランナーは進塁を許されます。一方、ボークが宣言されても投球が続行され、四死球やヒットなどでバッターが一塁に到達し、また既にいるランナーが次の塁へ進塁した場合、ボールデッドは無効となり、そのままプレーを続行します。

この他、打撃妨害(守備側が打者を妨害した場合)、守備妨害(打者・走者・審判による守備への妨害)、走塁妨害(守備側による走者への妨害)、補給した野手がベンチやスタンドなどに入ってしまった場合、投球や送球がベンチやスタンドなどに入ってしまった場合、ファウルボールが捕球されなかった場合、投球がバッターに当たった場合などでも、プレー中にタイムがかかり、ボールデッドになります。尚、ボールデッドになった結果どうなるかはそれぞれのルールによって異なります。


盗塁記録

盗塁とはピッチャーの投げたボールがキャッチャーミットに到達する前の間、ランナーが進塁する事を言います。ただし単に次の塁に進むだけでは盗塁の記録はつきません。盗塁時には守備側がそれを封じる何らかの動作を見せなかったり、大量の点差が付いている状況での進塁では、盗塁の記録はつかないと言われています。


セーブ記録とホールド記録

セーブやホールドの記録も付くための条件があります。詳しくは下記参照の事。
wikipedia - セーブ
wikipedia - ホールド


危険球と報復死球

ピッチャーの投げたボールがバッターの頭付近へ行った場合、主審から注意を受ける事があります。特に故意だったり、危ないと判断された場合、退場処分になる事があります。

wikipedia - 野球の不文律
尚、日本の野球ではそこまで厳密なものはないと思いますが、メジャーリーグでは「野球の不文律」という暗黙のルールが存在しており、これを破ったチーム(特に最初の対戦するバッター)に対して行う意図的な死球の事を「報復死球」と言います。これは故意による死球なので、ルール上ではそのように危険球で退場処分になるのが普通ですが、報復死球に限り、暗黙の了解で認められています。もちろん認められていると言っても実際に狙われるのは足や背中などで、頭や肩など高い方向を狙う事はタブーになっています。


タッチから逃げる時のルール

走塁時にタッチから逃げる際には、逃げる事のできる範囲が決められています。それをオーバーしてしまうと例え進塁できてもアウトになります。

特にランナーがタッチから逃げられる範囲の事を「走路」と呼びます。走路は各塁を結ぶラインから左右90cmずつ、つまり1.8mの幅です。通常の走塁時にはこの幅を越えても何もありませんが、タッチから逃げる時に限り、この幅から出ると問答無用でアウトになります。またホームベースの周りには「ダートサークル」と呼ばれる円があり、キャッチャーなどのタッチから逃げる際、このサークルの外へ出ると、やはり問答無用でアウトになります。

ちなみにイチロー選手がキャッチャーのタッチから逃げる様が、「忍者のようだ」として話題になったプレイもありますが、あのプレイもよく見てみると走路を守りつつ、ダートサークル内でタッチを避けるようにしています。

●フェアとファウル

・フェアになる場合
1.打球がフェアゾーン内に転がった場合
2.打球が一塁や三塁をバウンドして越えて行く際、そのバウンドがフェアゾーンだった場合(バウンドした後に打球がファウルゾーンに出てもフェアになる)
3.バッターの打った打球がホームベース以外のベースに当たった場合
4.打球がフェアゾーン内にいるプレイヤーや審判に触れ、その瞬間のボールの位置がフェアゾーン内だった場合
5.打球がフェアゾーンの上空を通過し、フェアゾーン内の外野のフェンスを越えるか直接ポールに当たった場合(ホームランとなる)

・ファウルになる場合
1.打球がそのままファウルゾーンへ出た場合
2.打球が一塁や三塁をバウンドして越えて行く際、一塁や三塁を越える前にファウルゾーンへ出た場合
3.打球が打ったバッター、キャッチャーミット、主審、ホームベース、ファウルゾーン内にいる人間などに直接当たった場合
4.打球がもう一度バットに当たった場合(故意でない場合)


走塁に対するアピールプレイ

例えば1アウト一塁・三塁の状態で、バッターが外野にフライを打ち、捕球されてアウトになったとします。 すなわち2アウトです。この時、一塁ランナーが目測を誤り、捕球される前に二塁へと進んでしまっていた場合、そのランナーは一塁へと帰ろうとします。守備側は三塁ランナーを警戒しながらも一塁方向へ送球し、その一塁ランナーをアウトにしようと試みます。しかしその一塁ランナーをアウトにしようとしている間には、当然三塁ランナーが本塁を狙います。この時、一塁ランナーが仮にアウトになり、外野フライと合わせてスリーアウトになったとしても、一塁ランナーがアウトになるよりも早く三塁ランナーが本塁に到達していた場合、その得点は認められます。

この時、 守備側は「三塁ランナーのスタートが、フライのキャッチよりも早かった(タッチアップに対して)」「三塁ランナーが本塁に到達するよりも、一塁ランナーがアウトになる方が早かった」「三塁ランナーが本塁を踏み外した」などというように、審判へアピールをする権利が与えられています。つまり一塁ランナーがアウトになった3アウト後であっても、実は三塁ランナーにタッチ、あるいは本塁や三塁のベースにタッチし、アピールプレイをする事が可能なのです。そして実際に3アウトが成立した後のそのアピールプレイが認められた場合、実は不思議な事が起こり、一連のプレイで変化した3アウトまでの記録を取り消した上で、4アウト目が3アウト目になるように記録されます。

これはヒットを打たれた時も同じです。2アウトで、打者走者を含むランナーが複数人いて、バッターがヒットを打ち、三塁ランナーが本塁に帰ってきた後、別のランナーにタッチした事で3アウトが成立したとします。この時、既に帰ってきた3塁ランナーに対し、ベースを踏み外したとか、そういうアピールを行う事ができます。そのアピールが認められた場合、得点をなかった事にできるのです。

しかしアピールをせずに守備側がそのままグラウンドを去ってしまった場合、その時点でアピールをする権利は消失し、そのまま相手の得点になってしまいます。このためプロでも、誰の目から見ても明らかに犠牲フライが成功していたとしても、「三塁ランナーのタッチアップ」に対するアピールプレイを行うため、念の為に三塁にボールを送球しています。高校野球ではビデオ判定がないのですが、例え誰の目から見ても明らかな得点であっても、また3アウト後であっても、本塁あるいは三塁へ送球し、アピールをしておいた方が良いでしょう。

実はこのアピールプレイは「ルールブックの盲点を突いたプレイ」とも言われています。 実際に甲子園ではこのプレイによって得点が認められるケースがあったようです。


アピールプレイ

前述のようにアピールプレイとは、守備側がランナーに対してタッチした時、審判にアピールする行為の事です。例えば何らかの理由でベースを離れてしまったランナーにタッチした時には、必ず審判に対し、タッチした事をアピールしなければなりません。例えタイミング的にはアウトでも、実はアピールがなければアウトになりません。例としては犠牲フライ時の三塁ランナー、フライ時にタッチアップした一塁・二塁ランナー、バントやゴロなどで進塁を試みた三塁ランナー、オーバーランした時のランナー、盗塁時のランナー、牽制球時のランナーなど、特に直接ランナーにタッチする場合、タッチした事をアピールしなければなりません。


フォースプレイ

一塁にランナーがいる場合にバッターが一塁へ進まなければならない時、一塁にいたランナーは必ず二塁へ進まなければなりません。そのようにバッターが一塁へ進み、一塁にいたランナーが次の二塁に進むしかない状況になる事を「フォース」と呼びます。


インフィールドフライ

0〜1アウトの場合で、一塁・二塁あるいは満塁の時、本塁、一塁、二塁、三塁を結んだ線の中にフライが上がり、そのフライが「内野手が捕球できるもの」だった場合、インフィールドフライが宣告されます。これによりボールが捕球されたかどうかに関わらず、そのフライを打ったバッターはアウトになります。ちなみにインフィールドフライであっても、捕球した後であればランナーはタッチアップをする事ができます。これによっては「インフィールドフライで得点」という事も稀に起こります。またインフィールドで捕球ができなかった場合、その打球はゴロと同じ扱いになり、ランナーは進塁を試みる事ができます。


故意落球

バッターの打った打球を直接捕球した時には、通常ならバッターのみがアウトになる訳ですが、バウンドさせてから捕球し、その後素早く送球する事で、ランナーも同時にアウトにする事ができます。それを故意に行うのが故意落球です。しかし内野手がそれを行うと「故意落球」が宣告され、ボールデッドになり、打ったバッターはアウトになりますが、ランナーは進塁する事ができなくなります。ちなみに外野手では故意に落球をしても故意落球は宣告されませんので、そのように意図的にバウンドさせてから捕球し送球、バッターとランナーの二人をアウトにする事が可能となります。


プレイの妨害行為

事例が多く、文字だけで説明するのは難しいので、詳しくはそれぞれのリンクを参照の事。 ・打撃妨害
バッターがバッティングを行う際、守備側がバッターのバッティングを妨げるような行為をした場合、それは打撃妨害となり、バッターは無条件で一塁へ進む事が許されます。代表的な例としてはバッターがスイングしているバットに、キャッチャーのミットが触れてしまった場合です。その他、バントの際、過剰に前進守備をすると、同じように打撃妨害を宣告される場合があります。
wikipedia - 打撃妨害

・守備妨害
攻撃側が守備を妨げるような行為を行うと守備妨害となり、それを行った選手は審判の判断でアウトになります。例えば打球が見えないようにランナーが守備をしている選手の前に立ったり、フェアゾーンに飛んだ打球がランナーに当たったり、バッターの場合、キャッチャーの送球時にそれを体で防ぐような行為をするなどが挙げられます。尚、審判による妨害も含まれています。
wikipedia - 守備妨害

・走塁妨害
守備側がランナーを妨げるような行為を行うと走塁妨害となります。例えばランナーが進塁する際、守備側がその進路の前におり、接触した場合、その走者は進塁が認められます。これは元のいた塁に戻ろうとした場合に走塁妨害が起きても同じで、やはり次の塁へ進む事が認められます。
wikipedia - 走塁妨害


挟殺プレイ

挟殺プレイとは、塁と塁の間にランナーが挟まれた時、ボールを持っている守備側の選手がランナーを挟むようにして、タッチを試みる一連のプレイの事を言います。この時、ボールを持っていない選手がランナーの行く手を阻むと走塁妨害、また逆にランナーが挟殺プレー中の送球を妨げると守備妨害になります。この他、タッチから逃げる際、ランナーが走路から出てしまうと問答無用でアウトとなります。


塁の占有権

一塁・二塁・三塁においては、その塁を先に踏んだランナーがその「塁の占有権」を持ちます。また二人のランナーが一つの塁に対して塁の占有権を持つ事はできません。

例えば二塁と三塁の間で、元々二塁にいたランナーが挟まれるような挟殺プレイが起き、その二塁ランナーが運良くタッチを逃れ、二塁に帰塁したとします。この時、元々一塁にいたランナーが二塁を目指して進行し、その二塁を踏んだ場合、二塁には2人のランナーがいる事になります。このような時、守備側はどちらのランナーにタッチすべきか迷ってしまいますが、ここで二塁の占有権を持っているのは「先に二塁を踏んでいた二塁ランナー」です。つまり二塁ランナーと一塁ランナーが同時に二塁にいるような場合、三塁に進めず二塁に戻ってきたランナーではなく、後から二塁に来た一塁ランナーにタッチする事でアウトにします。

尚、打者走者がいる場合、一塁ランナーは打者走者のために一塁を空けなければなりません。このため一塁ランナーは一塁には戻れないので、二塁ランナーが再び三塁を目指さない限り進塁できる塁がなくなりその場でアウトになります。一方、三塁上に二塁ランナーと三塁ランナーが同時にいる場合、タッチされる前であれば、二塁ランナーは元いた二塁に戻ることができます。


ボーク

ランナーがいる時、セットポジションで投球前に一旦静止せずに投球を行ったり、バッターが準備する前に投球を行ったり、ランナーがいない時のように振りかぶって投げたり、足を上げ下げ・途中で静止するなどして意図的に投げるタイミングをずらしたり、投球したボールがファウルラインを超えなかったり(キャッチャーミットに届かなかった場合)、プレートから足を外さずに牽制球を投げたり(投げる真似や実際に投げない場合も含む)、軸足とは反対の足を向けずに牽制球をするなどした場合、ボークが宣告されます。これによりランナーは無条件で進塁が許されます。ちなみにランナーが塁上から離れていないのに何度も牽制球をしたり、ランナーのいない塁に投げる事(挟殺プレイを除く)でもボークは宣告されます。

尚、ボークには「反則投球」に関するルールも含まれています。ここで言う反則投球とは、投球フォームによって意図的にバッターあるいはランナーのタイミングをずらす事を言い、例えば投球動作の途中で静止するストップモーションや、足を二回以上上げ下げする二段モーションなどがあります。当然それらはランナーがいる場面では使えません。

一方、もしランナーがいない場合、反則投球を宣告されると問答無用でボールカウントが1つ増えます。ただしランナーのいない場合の反則投球でも、投球したボールがファウルラインを超えなかった場合、何も宣告されず、再び投球をやり直します。また二段モーションなどの投球フォームの動作に関しては、ランナーがいなければ特に問題はありません。ランナーがいない場合に問題になるのはプレートから足を外して投げたり、バッターの準備前に投げるなどした場合です。
wikipedia - ボーク


隠し球

アウトやセーフが確定した後、ランナーに気付かれないように野手がボールを隠し、ランナーが塁を離れた隙を狙ってタッチし、アウトにするプレイの事を日本では「隠し玉」と呼んでいます。隠し球自体はルール上禁止されている訳ではないのですが、最近ではフェアプレイに反するとか何とかで、現在これを行う選手はいません。尚、この隠し玉を行っている時に、投手がサイン交換や投球動作などをしたりするとボークを宣告されます。


サイン盗み

相手選手のサインを盗み見て、それをプレー中の味方選手に教えてはいけません。これは実際にルールに存在する規定なので、明確なルール違反であり、またフェアプレイにも反する行為でもあるので、行った関係者は注意を受けたり、最悪の場合には退場処分になるなど、厳しい処分を受ける事があります。

尚、通常であればそうなのですが、実際には相手チームや審判にされバレさえしなければ誰でも行う事ができます。何故かというと、サイン盗みをしているかどうかは、それをしている本人にしか分からないからです。サイン盗みをしているという明確な証拠でもない限り、指摘しても有耶無耶にされる事が多いため、サイン盗みをされるという前提で戦った方が良いでしょう。対策としてはサインをアベコベにするとか、全くのノーサインで行うとか、サイン以外の方法で伝達するとか、そういう方法があります。


ビデオ判定

プロ野球では存在するビデオ判定ですが、残念ながら社会人野球、大学野球、高校野球では導入されていません。そのため例え際どい判定の場合でも、審判の判定に従うしかありません。尚、プロのビデオ判定でも選手が求める事はできません。


監督による抗議

審判の判定に対して抗議を行えるのは原則的に監督のみとされています。尚、例外的にバッターのハーフスイングの判定の場合、キャッチャーが塁審へ判定を求める事ができます。


その他

・野球部員は9人以上いなくても試合に出場する事ができる
様々な事情で野球部の部員が9人未満となってしまった場合、他の部からの助っ人を用意し、9人以上(ジャスト9人を含む)にする事ができれば、試合に出場する事ができます。この例で地区大会で準優勝した高校があるそうです。

・審判は観客を退場にする事ができる
観客がプレイの妨げになる場合、審判はその観客を退場させる事ができます。基本的に拒否権はありません。

・観客が怪我をした場合
例えば打球によって観客が何らかの被害を受けたとしても、それは自己責任という事になっています。これはチケットの裏にも書かれています。ちなみにこの件で裁判になった例がありますが、いずれも訴えた側(怪我をした観客)が敗訴しています。ただし球場の防護ネットの整備を怠るなど、明らかな過失が認められる場合にはその限りではありません。




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