怪我の予防と怪我からの復帰

怪我の予防と怪我からの復帰について書きます。 
 
 
スポーツ選手において「怪我をしない」という事は非常に重要です。

例えば怪我をすると、
・出場する事のできる試合数が減る、プロであれば減俸になる可能性もある
・普段練習に費やせる時間をリハビリなどに費やさなければならなくなる
・これまで順調だった自分(技術や体力など)の成長を妨げる
・主力選手であればチームに迷惑をかける
・有名選手であれば何よりファンが悲しむ
・長期離脱している間にポジションや控えの枠が埋まってしまう
・プロであればトレードなどでチームを追い出される可能性もある
・歯車が狂った場合、調子や感覚を戻すのに時間がかかる
・そのまま選手を諦めたり、スポーツ自体をやめてしまう事もある
などの事が考えられます。

確かに怪我をする事によって学ぶ事もあるかもしれませんが、
怪我をする事によるデメリットが大き過ぎます。
ので、怪我をしないという事は選手にとっては非常に重要な事なのです。

では、怪我を予防するためにはどういう事をすれば良いでしょうか。

例えば怪我の原因としては、
・ウォーミングアップをせずに急に激しい運動をする
・試合や練習後のクーリングダウンをしない
・休息が適切に摂られていない
・睡眠不足、栄養不足、偏食、運動習慣がない、逆に運動をし過ぎる
・不規則な生活(寝る時間、起きる時間、食べる時間などが不規則)
・体重の増加(急激な脂肪・筋肉の増加)
・柔軟性の欠如(普段からストレッチを行っていない)
・筋力の欠如、逆に筋力が強過ぎる
・ストレスが多い、ストレスを消化せずに溜める
・体質(炎症や痛みなどが長引きやすい)
・技術の欠如(フォームや基本的なスポーツの技術)
・反応の速さ・注意力・集中力などの欠如(突発的な事故を招くため)
・免疫力の低下(不規則な生活、ストレス、疲れなどによる)
などが考えられます。

これらを一つ一つ消していく事が、
怪我のリスクを減らし、予防する事に繋がる訳です。
ただ、これだけ注意していても人間ですから怪我をする事はあります。

逆にもしも怪我をしてしまった時はどうすれば良いでしょうか。

例えば、
・怪我したその場でアイシング(RICE処置)を行い、数日ほど患部を冷やす
・怪我の程度に合わせてしばらく固定を行う
・痛みや炎症が軽くなるまで絶対安静
・決まった時間に起きる、決まった時間に寝る、決まった時間に食べる
・3食きっちり、豊富な栄養を摂る(特にタンパク質)
・整形外科に行って治療、リハビリの指導をしてもらう
・その病院に行く前に病院の事や怪我の事を自分で調べる
・症状が軽くなったら少しずつ動かしてみる(本当に少しずつ)
・患部外(患部以外の部位)のトレーニングを始める(ただし軽度)
・炎症、痛み、腫れが引いたらあまり冷やし過ぎないようにする
・患部の柔軟性を取り戻すリハビリを行う(少しずつ可動域を広げる)
・柔軟性が戻ってきたら患部の筋力を取り戻すリハビリを行う(軽度)
・同じ所を再び怪我しないよう、重点的にトレーニングする
・下肢の場合、患部にかける体重を毎日少しずつ増やしていく
・競技に必要な専門的なトレーニングを開始する
・柔軟性や筋力を怪我をする以前までのレベルに上げる
・実際に練習を開始し、感覚を取り戻す
・自分のフォームを改善する
・試合に復帰し、試合の中で感覚を取り戻していく
・ウォーミングアップやクーリングダウンをしっかりと行うようにする
・ストレッチや登板後のケアを習慣化するようにする
・今まで行っていないようなトレーニングを行うようにする
・エキセントリック収縮を起こすようなトレーニングを行うようにする
などといった事を行います。



「リハビリ」はリハビリテーションの略で、
怪我をする前の状態まで戻すために行う事の総称です。
柔軟性を取り戻すためのストレッチ、
筋力を取り戻すためのトレーニングなどが含まれます。

リハビリに関しては、
病院で指導をしてくれる事がほとんどなので、
その担当の人の指示に従って下さい。

ただ、病院によっては「包帯巻いて冷やして内服薬貰って終わり」
って所もあるのでそういう場合は自分でリハビリを行う必要があります。
基本的には上記のように症状に合わせて、
少しずつ強度を増やしていく感じになります。

また、人によっては病院に行かず、
自分で包帯を巻いて冷やす事をするかもしれません。
ですが、必ず整形外科に行って下さい、「整形外科」です。
「ただ捻っただけ」と思っていても、
筋肉、腱、靭帯、骨、あるいは神経に異常があるかもしれませんから。

整骨院は骨を正常な位置に戻すのが仕事、
接骨院は骨を繋げるのが仕事、
それら全てを兼ね備えているのが整形外科です。

整形外科には「理学療法士」というリハビリを専門に行う人がいます。
怪我をしたスポーツの選手は必ず理学療法士に指導してもらって下さい。
まぁそれも理学療法士のレベルによるのですが、
スポーツ医療を専門的に勉強した人は細かく指導してくれます。

病院のホームページには扱える怪我などが載っていますので、
病院に行く前にその病院やその病院にいる先生の事を調べてみましょう。
例えば肩、腰、膝、足首という感じで、同じ整形外科医や理学療法士でも、
専門とする分野や得意とする分野が違いますからね。

ちなみに怪我には程度というものがあります。
例えば筋肉では「張り<挫傷<損傷<肉離れ<断裂」という順で重症です。
その他、靭帯、筋肉の腱、神経、骨もそれぞれ重症度があり、
その重症の程度によってリハビリの内容も期間も大きく異なります。

(参考→沢野治療院 - 治療期間
このサイトによれば例えばスネの骨を骨折した場合、最低でも3ヶ月もかかります。
もちろん個人差はありますので、すぐに治る人とそうでない人がいますが。

重要なのはこれは「骨がくっつくまでの期間」という事です。
スポーツ選手が競技に復帰するためには、
筋力も戻さなければならないため、例え骨がくっついても、
実際に練習や試合に参加できるようになるにはもっと期間が必要になります。

また、怪我の程度という点で言えば、
靭帯や腱を断裂した場合、骨折と同じくらいの期間を要します。
靭帯や腱の怪我というのは、知識がなければ自分でも分かりません。
ので、病院に行き、ちゃんと治療を受けるべきなんです。

でも実際にはそれだけの長い期間、例えば3ヶ月もの間、
必死にリハビリをする人なんてほとんどいませんよね・・・。
その理由は怪我をした本人もそうですが、
親、指導者、周りの人が「怪我」を軽視しているからではないでしょうか。

実はそうして怪我というのは中途半端な状態で治ってしまうのです。
仮にプロのスポーツ選手を目指しているような人であれば、
その怪我が後々響いてくる事だってあります。

例えば当の私も競技は違えど中学時代に肩を怪我しましたが、
10年以上経った今でも全力でボールを投げると痛みが出る事があります。

「古傷が疼く」なんて言葉がありますがあういうのは大抵、
治療やリハビリ、その後のトレーニングなどが間違っていたという事です。
そういう「残るような怪我」というのは、
自分がやっていたスポーツや夢を途中で諦める原因にもなり得ます。

ですので、
「ちょっと足首を捻っただけ」「ちょっと肩が痛いだけ」
それでも必ず病院に行って下さいね(笑)
posted by SaruyaMichael at 17:00 | TrackBack(0) | 野球で起こりうる怪我 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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