特定の部位に伴う様々な症状・病気まとめ(野球に関わらないもの)

この記事では野球を続けていく上ではもちろんの事、野球に関わらず、日常生活をする上で懸念されるような様々な症状・病気について私なりにまとめています(※全てを掲載するつもりはありませんが、気まぐれで少しずつ追記していきます)。ご興味のある方は下記「続きを読む」よりどうぞ。

尚、この記事で扱っているのは、例えば冷え性とか花粉症とか貧血とか、そういう「野球をしているか否かには関係ないが、結果としてパフォーマンスに影響する可能性があるもの」かつ「その中でも特定の部位に伴うもの」です。そのため野球やそれ以外のスポーツはもちろん、スポーツをしていない一般の人でも起こり得るものが含まれています。また当記事はあくまで「こういう怪我や病気がある」という事を羅列しているだけです。それぞれの治療法に関してはお医者さんの指示に従って下さい。
(記事作成日時:2013-08-24、更新日時:2019-04-26)

★当記事の目次

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コンパートメント症候群

聞き慣れないかもしれませんが、コンパートメント症候群とは、何らかの原因で体の内部の圧力が上がり、それによって臓器、神経、筋肉、血管などが圧迫される事で起こります。臓器が圧迫されればその働きが悪くなり、筋肉が圧迫されれば正常な曲げ伸ばしができなくなり、神経が圧迫されれば痺れが出ます。また血管が圧迫されると、その程度によっては細胞の壊死に繋がる事もあります。その場合、手術が必要になります。

原因は完全には分かっていませんが、他の怪我による患部の内出血や腫れなどによって起こると言われています。例えば怪我をした時には包帯で巻く事があるのですが、その際に強く患部を圧迫する事で起こる事があるので注意が必要です。固定はしても、圧迫は緩めにするか、腫れを逃がす場所を作りましょう。また水分代謝が崩れる事による浮腫(むくみ)によっても稀に起こる事があると言われています。


成長痛

成長痛とは、成長期における急な身長の伸びによって起こる痛みの事です。人によって痛みの出る部位は異なりますが、主にスネの骨がある下腿(膝から下)に起こる事が多いです。何故痛みが出るのかというと、骨が伸びるスピードが早く、周囲の組織がその成長スピードについていけず、引き伸ばされる事になるからです。特にそれによっては筋肉、腱、靭帯、皮膚などが伸ばされ、突っ張るような形になり、可動域に制限が出る場合があります。

また身長の伸びが遅くなる思春期以降になれば徐々に治まっていきますが、成長痛がある間は野球どころか日常生活にも支障を及ぼすほどの痛みが出る場合もあります。当然その間には水中でのトレーニングなど、ごく限られた運動しか行う事ができなくなるため、野球の感が失われないように様々な工夫が必要になるでしょう。



浮腫

浮腫とは水分代謝が崩れる事で細胞内外に水分が溜まり、その排出が上手くできなくなった状態の事を言います。これが起こる事で直ちに命に関わるという事はなく、大抵はだるさ、重さ、不快感などですが、神経、筋肉、腱、靭帯、血管などが強く圧迫される事があり、圧迫の程度によっては細胞の壊死に繋がる事もあります。特に心臓から遠い下肢に起こる事が多く、野球選手ではパフォーマンスの低下に繋がる場合もあります。

原因は様々で、ホルモンバランスの乱れ、ナトリウムとカリウムの摂取バランスの乱れ(特にナトリウムの過剰摂取)、循環器系の機能の低下(心臓、肺、血管など)、腎臓・肝臓の不調、甲状腺機能の低下、高血糖・高脂血症(血液の流れが悪くなるため)、その他では単純に水の飲み過ぎや水分の多い食べ物の食べ過ぎなども挙げられます。


冷え性

冷え性とは、四肢に起こる局所的な体温の低下の事です。特に気温あるいは室温が低い環境にいる場合、体の外側にある静脈内の血液が冷え、それによって起こります。尚、通常は四肢にある筋肉がポンプのような役割を果たし、収縮を繰り返す事で静脈内の血液を心臓まで戻す事ができます。しかし気温が低いと運動量が減るため、それによっても冷え性は起こります。

また気温が低下すると、生命活動の維持に必要な臓器へ血液を送る事を優先させるため、四肢に供給される血液の量が減る事があります。その他、脳で何か考え事をしている時なんかも、脳へ血液を送る事を優先させるため、四肢に供給される血液の量が減ります。これにより四肢では動脈から供給される温かい血液の量が減るため、これによっても冷え性は加速します。そのため頭で余計な事を考えさせられるストレスあるいは自律神経を乱れさせる睡眠習慣の乱れなども、実は冷え性の原因になる事があります。

よく女性は冷え性になりやすいと言われます。それは体温が下がった時、それを上げるための筋肉が少ないからです。しかしそのように冷え性は筋肉量以外の要素も関係しており、運動習慣があるからと言って冷え性が治るとは限りません。

ちなみに野球での練習や試合、あるいはトレーニングなどでは、準備運動を行って体温を上げておき、その状態になってから始めるのが基本です。しかしあまりにも気温が低いと、準備運動を行っても十分に体温が上がらなかったり、運動の合間合間に体温が低下してしまい、パフォーマンスの低下に繋がる事があります。もし気温の低い環境で運動を行う場合、運動を行っていない間、どのようにして体温を維持するかは考えなければなりません。必要によって無理をせず、運動を中止するのも良いでしょう。



貧血

貧血とは、特定の部位に血液の供給または酸素の供給が上手くできず、それによって様々な症状が出る事を言います。特に脳に供給される血液の量あるいは酸素の量が減ると、脳の活動量が低下し、場合によっては意識を失って転倒してしまう事もあります。一方、そのように「貧血」と聞くとボーッとしたり、頭がクラクラしたり、という事をイメージしますが、実は四肢でも貧血は起こります。それによって筋肉がスムーズに動かなくなり、パフォーマンスの低下に繋がる事もあります。

尚、貧血の原因としては、例えば赤血球など血液を作る能力の低下、肺・心臓の機能低下、高血糖・高脂血症(血流が悪くなる)、水分の摂りすぎ(血液が薄くなる)、水分の不足(血流が悪くなる)、鉄・銅の不足、蛋白質の不足、ビタミンB群の不足、ビタミンCの不足、その他ではストレス・睡眠不足・過労なども挙げられます。貧血=鉄分というイメージが強いですが、それだけでは改善できない場合があります。


花粉症

花粉症とは、アレルギー症状の一種で、植物の花粉が鼻や目などの粘膜に接触する事によって起こり、クシャミ、鼻水、鼻詰まり、目の痒みなどの症状が出ます。簡単に説明すれば、花粉を異物と判断する事で、それを除去したり、体の外へ排出するための反応が促される訳ですが、その反応が暴走して制御不能になり、それが花粉症特有の症状として表れています。長期化する場合、睡眠不足、食欲の低下、視力の低下、呼吸がしづらいなど、野球にも何らかの影響が出る可能性があります。必要に応じて市販薬を使うなど、無理をせずに対処しましょう。

尚、花粉症を持っている人の場合、花粉に接する機会を減らす事で症状を抑える事ができます。例えばマスク、ゴーグル、手洗い・うがい、洗濯、洗髪などです。また食べ物ではグレープフルーツ(ナリンゲニン)、シャケ(アスタキサンチン)、緑茶(メチル化カテキン)、緑黄色野菜・果物(ビタミンC)、青魚(ω-3脂肪酸)、エゴマ油・アマニ油(ω-3脂肪酸)などに、アレルギーに関わる物質の合成を抑える働きがあると言われています。ただし抑える事はできても完全に治すまでは行かず、花粉症は何度でも再発します。上手く付き合っていく事が必要だと思います。



突発性難聴

突発性難聴とは、何の前触れもなく、突発的に聴力が低下する事を言います。聴力を失う程度については様々で、低い音だけが聞こえなくなったり、あるいは音自体は聞こえているが歪んで聞こえたり、単に耳鳴りが頻発するだけという事もあります。ただし最悪の場合、聴力を完全に失う事もあります。また耳には三半規管があるため、この機能が低下した場合、平衡感覚及びバランス感覚が低下する事もあります。これらの症状は短期間で治る場合もあれば、長期に渡って続く場合もあり、最悪、一生治らない事もあります。

原因については完全には分かっておらず、おそらく予防法及び治療法は存在しませんが、少なくともストレスや過労などが積み重なる事で起こる事は分かっています。野球選手でも全く起こらない訳ではありません。尚、突発性難聴によってはコミュニケーションが上手く取れなかったり、そのように体を動かす際の間隔が狂う事があるため、パフォーマンスにも影響を及ぼします。


緑内障と白内障

眼球には「房水」という液体が循環しており、これが「角膜(黒目の表面を覆う膜)」や、その裏側にある「水晶体(瞳孔の裏にあるレンズ)」などに栄養を供給しています。この房水は水晶体や「虹彩(水晶体の正面にあり、瞳孔の外側の部分)」の接続部分にある「毛様体」という組織で作られ、それが眼球全体に循環します。その後、水晶体と虹彩の間を通り、迂回するような形で角膜と虹彩を通って「シュレム管」に入り、そこから血管に戻ります。

また眼球にかかる圧力の事を「眼圧」と言います。何らかの原因で流入するこの房水の量が増えたり、あるいは出口が狭くなって房水が眼球内部に溜まると、眼圧が上がる事があります。そうして眼圧が上がると、網膜に存在する神経細胞が圧迫される事があり、それによって起こるのが「緑内障」と言われています。緑内障は進行性で、徐々に視神経が変性し、自覚症状を伴う視力の低下をもたらします。原因は完全には解明されていませんが、少なくとも眼圧を下げる事によって進行を遅らせる事ができるという事が言われており、眼科ではそれを治療として行います。

一方、水晶体はレンズのような役割を持っていますが、それを支えているのが「毛様筋」と「チン小帯」です。例えば近くを見る時には毛様筋が収縮し、チン小帯が弛緩する事で水晶体が分厚くなります。逆に遠くを見る時にはその毛様体が弛緩し、チン小帯が収縮する事で水晶体が薄くなります。そうして水晶体が分厚くなったり薄くなったりする事で、眼球奥にある「網膜」へピントを合わせており、それによって我々は見た対象を正しく認識する事ができます。

しかしそのように水晶体が縮んだり伸ばされたりする事では、その度に水晶体自体やその周囲の組織に負担がかかります。その蓄積により、それらの細胞の構造及び細胞同士の結合が維持できなくなり、水晶体やその周囲の組織が変性してしまう事があります。そうして「白内障」は起こると言われています。また前述のように水晶体へは房水を通して栄養を供給しているので、何らかの原因でその栄養補給がスムーズにできなくなるという事も白内障に関係しているようです。尚、白内障は緑内障とは違って進行を遅らせる治療薬も開発されていないので、早期の予防が必要になります。



過敏性腸症候群

過敏性腸症候群(IBS)とは、腸に病気などの異常がないのに、便秘、下痢、ガスが溜まるなどの症状を繰り返す事を言います。原因は完全には解明されていませんが、主な原因として指摘されているのがストレスです。例えば「緊張した時にお腹が痛くなる」という経験をした事がある人もいるかと思いますが、それが慢性化し、高頻度に繰り返されるのが典型的な例です。

起こるメカニズムも完全には解明されていませんが、特に大きなストレスを受けた時に自律神経のバランスが崩れ、その影響で腸の活動が異常に活性化し、それによって起こされるという事が言われています。1日2日程度では問題ありませんが、それを繰り返す事で慢性化し、次第にちょっとしたストレスでも起こるようになります。また水分の過剰摂取(下痢)、水分不足(便秘)、水分の吸収不良(下痢も便秘も)、あるいは単純に食べ過ぎや栄養失調など、それらを繰り返す事でも起こりやすくなると言われています。

症状は人によって様々で、そのようにストレスを受ける度に便秘あるいは下痢を繰り返すのはもちろんの事、そこまで行かなくても、単にお腹にガスが溜まるだけという場合もあります。一方、慢性化しやすく、重度になるとストレスを受けていなくても、ちょっとした感情や環境の変化だけで起こるようになります。それにより栄養素の吸収が悪くなったり、腸内細菌によるビタミンの合成量が減ったり、精神状態が悪循環します。予防及び長期化しないよう早期での治療が重要です。