野球で起こりうるスネ・ふくらはぎ・足首・足部の怪我

この記事では野球をしていて起こり得る怪我、特にスネ・ふくらはぎ・足首・足部の怪我について私なりにまとめています。ご興味のある方は下記「続きを読む」よりどうぞ。尚、この記事はあくまで「こういう怪我がある」という事を羅列しているだけです。それぞれの治療法に関してはお医者さんの指示に従いましょう。
(記事作成日時:2013-08-20、更新日時:2019-04-23)

★当記事の目次

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●下腿(スネ・ふくらはぎ)に関する怪我

前脛骨筋の挫傷、肉離れ、断裂など

スネには脛骨と腓骨という2つの骨があります。スネの内側かつ前側にあるのが脛骨で、腓骨は分かりにくいですが、脛骨よりも外側かつ後ろ側にあります。前脛骨筋はその脛骨の外側(腓骨の手前)に位置している筋肉で、主に足首を曲げる(足の甲を上げる)時に働きます。そのため、例えば足首を曲げて前脛骨筋を緊張させた状態で、不意に足の甲を誰かに踏まれた時なんかに痛める事があります。ただしふくらはぎの筋肉と比べると、野球選手でスネの筋肉を痛めるのは比較的珍しいと思います。


腓腹筋やヒラメ筋の挫傷、肉離れ、断裂

腓腹筋はふくらはぎにある筋肉、ヒラメ筋は腓腹筋の裏側に位置している薄い筋肉で、腓腹筋及びヒラメ筋の下にはアキレス腱が踵まで繋がっています。腓腹筋もヒラメ筋も足首を伸ばす(足の甲を下げ、踵を上げる)時に使われますが、腓腹筋は主に膝を伸ばした状態で、ヒラメ筋は主に膝を曲げた状態の時に働くと言われています。踵を上げ下げするトレーニングとしてカーフレイズとシーテッドカーフレイズがあるのはこのためです。

腓腹筋やヒラメ筋を痛める原因としては、例えば全力で走っている時に何らかの理由で急に止まったり、不意に何かにつまずいて転んだりした時には、腓腹筋やヒラメ筋を急に収縮せざるを得なかったり、逆に収縮している時に無理やり引き伸ばされる事があり、そんな時に痛める事が多いです。野球選手でこの筋肉を怪我する事はそれほど珍しくありません。

ちなみに筋肉の痙攣(いわゆる筋肉が「攣る」事)も程度によってはここに含まれます。もちろん「痙攣」とまで言える状態でなくても、筋肉の収縮が上手くできない状態で、そのような不意な事故が起こると、肉離れなどが起こりリスクは高いです。準備運動はもちろん日々の体調管理やその場での筋肉のコントロールは必須でしょう。特に夏場では水分補給・ミネラルの補給も重要になります。



シンスプリント

シンスプリントとは、スネの骨を覆っている「骨膜」という膜が炎症を起こしたものです。これは主に疲労が積み重なる事によって起こり、スネに不快感あるいは痛みが出ます。そのため「脛骨過労性骨膜炎」とも呼ばれています。

シンスプリントの原因としては、例えば自分の足に合わない靴を履いてずっと練習していたり、正しくないフォームでランニングをしていたり、あるいは靴は合っていても、激しい練習を長い期間継続していたりなど、そういった日々の積み重ねで起こります。スネは自分の体重が常にかかり続ける骨のため、小さな衝撃でも蓄積しやすく、また重心移動などスネの骨にかかる衝撃が偏る事があります。陸上競技では珍しくない怪我ですが、野球選手でも起こり得る事です。特に準備運動を行わずいきなり激しい運動を行う事でも、シンスプリントのリスクが高まると言われています。


疲労骨折

疲労骨折とは、その名の通り疲労が積み重なった時に起こる骨折です。特に通常の骨折とは異なり、骨折する際の衝撃は決して大きくなく、ちょっとした衝撃だけでも骨折が起こるのが大きな特徴です。そのため一発の大きな衝撃で折れる事ももちろんあるのですが、自分が気づかぬ内に折れていた・・・なんて事も結構多いです。

特に原因となるのは、運動量と摂取量・休養のバランスが崩れる事が挙げられます。それに加えて足に体重をかけるスポーツ、特に長距離走の選手で起こりやすいと言われています。一方、激しい運動習慣があり、そこに栄養不足や睡眠不足などが重なると、どのようなスポーツ選手でも起こる事があります。もちろん野球選手でも起こります。


骨折、打撲など

スネの骨(脛骨)は大きく出っ張っているため、デッドボール、自打球、スライディング、転倒などで骨折しやすい骨です。これはサポーターなどで保護するか、自分の技術を高めるぐらいしかありません。また人によっては足首を捻った時にも骨折を伴う事があります(内側に捻った時には脛骨が折れる事は稀。一方、外側へ捻った時には腓骨を骨折する事が多い)。

尚、デッドボールや自打球では体の部位に問わず「打撲」をする事があります。打撲は内部に出血する内出血の事なので、骨折や肉離れなどと比べれば治りは早いですが、痛みによっては歩行が困難になったり、動かしづらさにより、四肢のコントロールが上手くできなくなる事があります。



●足首(足関節)に関する怪我

捻挫、靭帯損傷、靭帯断裂、脱臼、骨折

足首は最も体重のかかる関節で、特に片足に大きな体重がかかっている時に足首を捻った場合、骨と骨を繋いでいる靭帯を痛める事が多いです。また程度によっては捻挫の際、脱臼や骨折を伴う場合もあります。例えば走っている時に足首を捻ったり、転んだり、スライディング、フェンスへの衝突、選手同士の衝突など、その殆どは突発的に起こります。ただし生まれつき関節が柔らかい人もおり、その場合、通常の人よりも捻挫をしやすいです。

ちなみにですが、一度伸びた靭帯は自力では元に戻りません。たかが捻挫だからといって治療を怠ると、靭帯が伸びたままになり、「捻挫の癖」になってしまいます。捻挫をした場合には必ずアイシングをし、関節が動かないように固定する事が重要です。もちろん捻挫をしない事に越した事はないので「捻挫をしないような体の使い方」を身につける事は何より重要です。技術的なものはもちろん準備運動不足なども改善すべきでしょう。


アキレス腱の炎症、断裂など

アキレス腱はふくらはぎにある腓腹筋やヒラメ筋の下にあり、その力を踵に伝えるための腱です。これがある事で足首が伸び、爪先が下に下がります。アキレス腱自体は非常に強固な腱なので、ちょっとやそっとでは痛める事はありません。つまりアキレス腱を痛める原因は、ふくらはぎやヒラメ筋の収縮を繰り返し、それに引っ張られる事による「酷使」が殆どです。

もちろんふくらはぎの筋肉を痛める原因と同様、不意にアキレス腱が縮んだり、あるいは引き伸ばされたりする事で、突発的に切れてしまう事もあります。転んだり、誰かあるいは何かとぶつかったりなど、野球選手でも珍しくはありません。



●足(足部)に関する怪我

偏平足、外反母趾、足底筋膜炎など

偏平足は土踏まずの部分がなくなった足の事を言います。これは足部の筋力低下や足に合わない靴を履くなどが主な原因です。それが起こると足部にあるアーチが崩れ、体重が上手く分散できず、足首や膝の関節への衝撃が大きくなります。外反母趾とは違い、痛みや歩行困難などまでは行きませんが、他の怪我を誘発する原因になる事があります。

続いて外反母趾です。これもやはり足に合わない靴を履いている事によって起こりますが、特に先端の窮屈な靴を履く事によって、爪先に大きな体重がかかり、足の指の骨が物理的に変形してしまう事を言います。親指が人差し指側へ、中指〜小指が人差し指に寄っていき、酷い場合には親指や小指に痛みあるいは痺れが起こり、歩行が困難になる事もあります。その場合、手術が必要になります。また足首を外側に捻りやすくなるため、足首や膝の怪我の原因にもなります。

ちなみに指が中央に寄っていくのとは逆に、左右に指が広がっていく開張足というものもあります。これは自分の足よりも大きな靴を履いている事によって起こると言われています。

そして最後に足底筋膜炎ですが、これは足の裏にある筋肉の膜が炎症を起こし、痛みを伴うもので、単純に歩きづらくなります。やはり足に合わない靴を履き続けていたり、足の指先を使うような激しい運動を繰り返したり、あるいは体重移動が適切でない場合に起こります。


モートン病

モートン病とは、足の中指と薬指の骨の間にある神経が圧迫される事で起こるもので、痺れや痛みを伴います。原因はやはり足に合わない靴を履き続ける事と、激しい運動を繰り返す事です。痛みによっては歩行が困難になる場合もありますが、その期間は数年にも及ぶ事があり、慢性化しやすいと言われています。場合によっては手術が必要になります。



疲労骨折

足部は常に体重がかかり続ける部位ですので、疲労が積み重なる事で骨が折れてしまう事があります。


骨折、打撲、突き指

骨折は骨が折れる事、打撲は内出血です。デッドボール、自打球、フェンス衝突、選手同士の衝突、スライディング、その他、階段を踏み外したり、つまづいて転んだり、身近な所ではタンスの角に足の指をぶつけたり、などで起こります。ちなみに突き指と聞くと手の指をイメージしますが、足の指でも爪先から大きな衝撃を受けると突き指をする事があり、場合によっては指の靭帯を痛める事もあります。


肉刺(まめ)、魚の目、たこなど

足の裏には常に圧力がかかるため、皮膚が変性し、魚の目、たこなどができる事があります。皮が剥けると痛みを伴う事もあります。やはり自分の足に合わない靴を履いているとなりやすいですが、足に合っている靴でも、足の指の使い方に癖がある場合、起こる事があります。





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