投球の組み立て方

「投球の組み立て方」について書きます。

尚、当記事に書かれた内容は、
決して理論に基づくものではありません。
私が勝手に考えた「個人的な考え方」です。

参考にして頂くのは構いませんが、
あくまで「組み立て方」です。
実践は自己責任でお願い致します。 
 
 
貴方の投げられる球種にはどのような種類がありますか?
まずは貴方の球種を「球速ごと」に一覧にしてみましょう。

例えば直球150km/h前後の上投げのピッチャーの場合ですが、
●150km/h前後のストレート系
・フォーシーム、カットボール、ツーシーム、ワンシーム、ゼロシーム
●140km/h超の高速変化球
・シュートボール、縦のスライダー、スプリッター
●130km/h超の横の変化球系
・横のスライダー、高速シンカー
●130km/h超の縦の変化球系
・高速カーブ(ナックルカーブなど)、フォークボール
●130km/h前後〜それ以下のタイミングを外す変化球系
・チェンジアップ、パームボール
●110km/h前後〜それ以下の低速変化球系
・カーブ、スローカーブ、スクリューボール
●例外の必殺球
・ジャイロボール、超スローボール、ナックルボール

人によっては球速が違いますが、
だいたいこんな感じで分類できると思います。



まずは貴方の投球スタイルを決めます。
投球スタイルには、
1.ストレート主体か、変化球主体か、両方をバランス良く使うか
2.打たせてアウトを取るタイプか、三振を奪いに行くタイプか
3.決め球を投球中に織り交ぜるタイプか、最後に持っていくタイプか
例えばこういうのがあります。
これを順番に考えてみましょう。

1を決めるためには、
貴方のストレート系の球種の数と変化球の球種の数を数えてみて下さい。

ストレート系の球種の数が多ければ、
ストレート系の球種を主体に投球を組み立てていきます。
変化球の球種の数が多ければ、変化球を主体に投球を組み立てていきます。
まぁ実際はそんな単純ではありませんが・・・

どちらか一方に絞るのではなく、
ストレートも変化球もバランス良く使うように投球を組み立てる事もできます。
全体的な球種の割合の話なので、
具体的にどういう形でバッターを抑えるか、はまだ考えなくて構いません。

2は持っている球種にもよりますが、好みで決めても構いません。

打たせてアウトを取る方は、コントロールに自信がある人や、
バッターの手元で動く様々な球種を持っている人にオススメです。
三振を奪いに行く方は、ストレートの球速・ノビに加えて、
変化球のキレに自信がある人にオススメです。

打たせて捕る方は、球数が少なくて済むので、
テンポ良くアウトを取る事ができれば毎試合が非常に楽です。
体への負担も小さいので、長い間プロで活躍する事ができるでしょう

打たせて捕るにはバッターのより手元でボールを動かす必要があります。
(カットボール、ツー・ワン・ゼロシーム、シュートボールなど)
また、球速差のある球種で緩急を使い、
タイミングを外して打たせるという事も必要になります。
こちらはコントロールに自信があるピッチャーにオススメです。

一方、三振を奪う方は、
1アウトを取るのに最低3球投げなければならないため、
球数がどうしても多くなりやすくなります。
ので、多くのスタミナ、怪我に強い体作りが重要になります。

三振を奪うにはストレートの球速とノビはもちろん、
縦や横に鋭く大きく変化するような変化球が必要です。
(チェンジアップ、スプリッター、フォークボール、
縦のスライダー、カーブ系、横のスライダーなど)

また、球速差のある球種で緩急を使い、
タイミングを外して空振りさせるという事も必要になります。
こちらはストレートに自信があるピッチャーにオススメですね。

3を決めるためには、
貴方の決め球がどの球種かを決める必要があります。

決め球の数は人にもよりますが通常は1〜4つです。
ストレートだけなら1つですし、
ストレートとフォークボール(チェンジアップ)なら2つですし、
ストレートとカーブとシンカーなら3つとなります。

ストレート系とスライダーとフォーク系の3つが、
日本のプロ選手では最も多い組み合わせです。
(遅いカーブは投げる投手が少なくなっているらしい)
要はそれらを中心に投球を組み立てていく、という訳です。

その決め球を投球中に織り交ぜていくか、
最後に持ってくるか、で投球の組み立て方が異なります。



投球スタイルがイメージできたら、
それを基本にして投球を組み立ててみましょう。

投球を組み立てる際には、
1.外内、左右、高低、前後
2.球種、球速
3.バッターがアッパースイングかレベルスイングか
4.初球振ってくるか、振ってこないか
5.ランナーがいるか、いないか
6.バッターのデータ
7.自分の調子、相手の調子
8.その時々のバッター心理
9.その試合で戦う度に
などで考えていきます。

1はストライクゾーンの使い方ですね。
これは選手のデータ(得意苦手など)によって大きく変わります。

「外内」はストライクゾーンの「枠」の外か内かという事です。
例えばストライクゾーンギリギリのアウトローだったら、
そのアウトローのボール1つ外側はストライクではなくボールですよね。

その外側のボールをバッターに打ってもらうようにする訳です。
打たせるためには下の「左右」「高低」も駆使しなければなりません。
またボール1〜2個分の微妙なコントロールが必要になります。

「左右」というのはアウトコース、インコースですね。
アウトコースで勝負するのか、インコースで勝負するのか、
インコースを意識させておいてアウトコースを使うか。
あえて同じコースに続けるか、バラバラにするか、で変わります。

「高低」というのはハイかローかです。
主にインハイ、インロー、アウトハイ、アウトローです。
大きな放物線を描くような球種を使う場合は、
「目線の高低」という意味もあります。
また、落ちる変化球をあえてストライクゾーンに投げる事も考慮に入ります。

「前後」というのはベースの前か後ろかという事です。
落ちる変化球や球速の遅い変化球を、
ベースのどこで落とすか、で変わります。

2.「1」を決めた時に「どの球種で投げるか」という事です。
アウトローにストレートを投げるのか、スライダーを投げるのか、
インローにストレートを投げるのか、シュートを投げるのか、
同じコースに同じ球種を続けるのか続けないのか、
速いボールを投げるのか、遅いボールを投げるのか・・・。
貴方が投げる球種の球速やキレ、選手のデータによっても変わります。

3.アッパースイングはバットが下から出てくるスイングで、
ホームランバッターに多い打ち方です。
低めのボールには強いですが、
高めのボールや内側のボールに弱い事が多いです。
空振りさせるのも打たせて捕るのも可能ですが、
コントロールミスは許されません。

逆にレベルスイングはバットが水平に出てくるスイングで、
ヒットメーカーに多い打ち方です。
高めのボールでもバットに当てますが、落ちる変化球に弱い事が多いです。
バットに当てるのが上手いので、基本的には打たせて捕りますが、
打ち取るにはある程度の球速が必要です。

4.初球を振ってくるバッターか振ってこないバッターか、
ストライクゾーン付近であればどんどん振ってくるバッターか、
際どいコースは見送る選球眼の良いバッターか。
これらで攻め方も大きく変わってきます。

5.ランナーがいる場面では、
ゴロを打たせた方が良いか、三振を奪った方が良いか、
どこへ投げればどこへボールを転がせるか。
点差、場面、バッター、ランナーによって変える必要があります。

6.バッターのデータ
どのコースが得意でどのコースが苦手なのか、
ストレートや変化球はどの球種が得意なのか苦手なのか、
この場面ではどういうボールを打ってくるか、どういうバッティングをしてくるか、
データを頭のなかへ入れて、選手ごとに攻め方を変えていく必要があります。

7.日によってストレートの球速やノビ、変化球のキレは違います。
その日の調子によって、どういう投球をするかは大きく変わります。

8.バッターの心理を読むという事が重要です。
バッターの見逃し方やバットの振り方、
また、相手バッターのその日の調子などから、
どんなボールを待っているかを読んで、裏をかかせる必要があります。

9.同じバッターでも打席ごとに攻め方を変えます。
前の打席での打ち取り方を基にピッチングを組み立てます。



このようにして投球を組み立てます。

プロのバッターをイメージして、
実際に対峙した時に「どう投げたら打ち取れるか」
という事を考えながら練習しましょう。

その際にはキャッチャーや指導者と相談したり、
プロの選手のピッチングを見て参考にしましょう。
posted by SaruyaMichael at 21:00 | TrackBack(0) | ジャイロボールの投げ方 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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