ジャイロズレ:逆ジャイロシンカー

「ジャイロズレ」とは私が勝手にそう読んでいる名称で、地面と平行かつ進行方向と一致しているジャイロボールの回転軸を45度前後に傾けたボールの事を言っています。また通常のジャイロ回転は右投手は時計回り、左投手は反時計回りをします。一方、この記事で扱うのは、その逆回転となるジャイロボール、すなわち右投手なら反時計回り、左投手なら時計回りのジャイロボールで、かつ、その回転軸を45度傾けた「逆ジャイロシンカー」です。ご興味のある方は下記「続きを読む」よりどうぞ。
(記事作成日時:2014-01-16、更新日時:2019-03-20)

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逆ジャイロシンカーとは?

繰り返しになりますが改めて。まず通常のジャイロボールの回転軸は、地面と平行かつ進行方向と一致しています。また右投手なら時計回り、左投手なら反時計回りをしています。一方、逆ジャイロとはその回転を逆にしたもので、右投手なら反時計回り、左投手なら時計回りになります。そして「ジャイロズレ」なので、更にその回転軸を傾ける訳です。特にこの記事で扱う「逆ジャイロシンカー」では、逆に回転しているジャイロ回転の回転軸を、上に向かって45度傾けます。それによりシュート回転とジャイロ回転の間の回転になり、両方の要素を併せ持った球種になります。尚、シュートではなく何故シンカーなのかというと、単純に落ちる変化が大きいからです。

ちなみにこのジャイロシンカーは更にフォーシームジャイロとツーシームジャイロに分けられます。フォーシームジャイロは減速が小さい事、ツーシームジャイロは減速が大きい事が特徴ですが、どちらも上向きの力が働かず、重力によって落ちるという特徴があります。一方、シュート回転は利き腕と同じ方向へ変化するボールです。よってフォーシームジャイロシンカーは減速が少なく、落下しながら横へと変化するボール、ツーシームジャイロシンカーでは減速が大きく、落下しながらやはり横へと変化するボールになります。どちらも利き腕と同じ方向へ落ちながら曲がる軌道、既知の変化球ならシンカーのような球種になるでしょう。


逆ジャイロシンカーの回転軸など

フォーシーム逆ジャイロシンカーを画像で示すとこのような感じです。尚、下の画像は右投手が投げる場合です。前述のように通常右投手が投げるジャイロボールは時計回りですが、この逆ジャイロは反時計回りになっています。
逆フォーシームジャイロシンカー.png

続いてツーシーム逆ジャイロシンカーです。
逆ツーシームジャイロシンカー.png

そしてボールを横(一塁側方向)から見るとこんな感じです。
逆ジャイロシンカー2.png
このような回転で投げるためには、リリースの際にボールの内側を上から下に向かって擦るようにして回転をかける必要があります。上から投げる投法の場合、中指の外側で回転をかける事になるので、指2本を縫い目にかけて投げれば一応投げる事は可能です。しっかりボールを上から押さえ込み、できるだけストレートに近い形でリリースする事ができればある程度の球速も確保できます。ただし回転量を増やそうとして不必要に前腕を外に捻ると手首、肘、肩の関節に大きな負担がかかります。

一方、サイドスローやアンダースローの場合、手の甲を上にし、指先を体の外へ向ける必要があります(アルファベットのCのような形になる)。そのリリースの特殊さ故に、球速が出にくい上、手首、肘、肩の関節に大きな負担がかかります。動画を見れば分かりやすいと思いますが、イメージするとすれば「潮崎哲也選手のシンカー」のようなリリースになると思います。練習をすれば投げる事は一応可能ですがかなり無理な投げ方になります。上達する前に故障してしまう可能性が高く、あまり多投ができないので個人的にはオススメしません。


逆ジャイロシンカーの使い道

もしかの潮崎投手のようにサイドスローあるいはスリークオーターで投げる場合、球速が出ず、軌道が山なりになるので、まさしくカーブの逆のような使い方になります。一方、オーバースローのように上から投げる場合、前述してきたようにこのボールはシンカー系になります。「シンカー」というと最近ではいわゆる「ツーシーム(ツーシームのバックスピンストレート)」の方がオーソドックスですが、この逆ジャイロシンカーは落差が非常に大きいので、まさしくシンカーのような使い方になるでしょう。尚、アンダースローではサイドスロー以上に投げる事が難しいです。



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