ジャイロズレ:フォーシームジャイロバックスピン

「ジャイロズレ」とは私が勝手にそう読んでいる名称で、地面と平行かつ進行方向と一致しているジャイロボールの回転軸を45度前後に傾けたボールの事を言っています。特にこの記事ではフォーシームジャイロの回転軸を45度傾けた「フォーシームジャイロバックスピン」について私なりにまとめています。ご興味のある方は下記「続きを読む」よりどうぞ。
(記事作成日時:2014-02-01、更新日時:2019-03-20)

★当記事の目次

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そもそもフォーシームジャイロバックスピンとは?

「フォーシームジャイロバックスピン」とは、フォーシームジャイロの回転軸を右投手なら左側に45度、左投手なら右側に45度傾けた回転の事を言います。そうして回転軸を45度傾けると、フォーシームバックスピンストレートと、フォーシームジャイロの、ちょうど中間になるような回転になります。尚、バックスピンから回転軸を傾ける場合、右投手なら右側へ45度、左投手なら左側へ45度傾ける事になります。

これによりフォーシームバックスピンストレートの持つ特性と、フォーシームジャイロの特性を半分ずつ持った球種になります。特にフォーシームバックスピンは上向きの力が働き、重力に逆らう事ができます。一方、フォーシームジャイロは空気抵抗が少ないですが、上向きの力が働かず、重力によって落下します。これを半分ずつ併せ持っているのがフォーシームバックスピンです。

このため上から投げる場合、フォーシームジャイロよりも落ちにくく、バックスピンストレートよりも少し落ち、かつバックスピンストレートよりも減速が少なく、フォーシームジャイロよりも少し減速する・・・というようなボールになります。また角度がつくほど落ちる変化は大きくなり、落ちていく時にほんの少しだけ利き腕とは逆方向へスライドします。一方、下から投げる場合、落ちる変化を抑える事ができ、球速次第では重力に逆らって浮き上がってくるような変化になります。ただしアウトハイなどでは変化の少ない棒球になる可能性もあります。


フォーシームジャイロバックスピンの投げ方

画像で示すとこのような感じです。
フォーシームジャイロバックスピン.png
この画像は右投げのピッチャー側から見た時の回転のかけ方です。実はフォーシームバックスピンは純粋なフォーシームジャイロよりも簡単に投げる事ができ、どの投法でも習得はそこまで難しくありません。握り自体も、通常のフォーシームジャイロの握りを少しズラす、あるいはバックスピンストレートの握りを少しズラすだけです。尚、握り方は、人差し指と中指を画像のように回転をかける方向へそのまま合わせて縫い目にかけ、その状態でフォーシームジャイロあるいはバックスピンストレートを投げるような形です。

またボールを上から見るとこのような感じです。
フォーシームジャイロバックスピン2.png
このように回転軸を45度傾けています。このように回転をかける事で、前述のようにフォーシームジャイロとバックスピンストレートの両者の要素を併せ持たせる事ができます。尚、これは特殊な例ですが、インステップの右投手が、右打者のアウトコースに投げる場合、回転している面が空気抵抗を受ける事になるため、ジャイロボールとしての要素が減り、バックスピンストレートの要素が強くなります。これにより変化量が非常に少ないカットボールのような変化になります。それなら普通に横回転の要素があるカットボールを使った方が良いので、基本的にはインコース専用のボールになると思います。


ツーシームジャイロバックスピンはないのか?

何故「ツーシームジャイロバックスピン」を紹介しないかというと、ツーシームジャイロは空気抵抗が大きく、それによって落ちる変化を伴っているのに、バックスピンの要素によって上向きの力が働くため、お互いの要素を打ち消し合ってしまうからです。そのため私の考えでは不要だと思います。



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