睡眠、食事、規則正しい生活は全て野球のために

「睡眠、食事、規則正しい生活は全て野球のために」について書きます。 
 
 
まずは睡眠について。

突然ですが、貴方はいつも何時に起き、何時に寝ていますか?
ちゃんといつも同じ時間に寝て、いつも同じ時間に起きていますか?

人間は太陽が登って明るくなると自然に起き、
そして太陽が沈んで暗くなったら自然と眠くなります。
これは「体内時計」というシステムがあるからなのです。

その他、体内時計は様々な機能の調節をしています。
起きてすぐに朝食を食べても食べ物が消化できるのは、
体内時計が正常に働いて脳を起こし、胃腸を起こしたからです。

当然、体内時計が狂っていれば、
寝起きが悪く起きてもボーっとしてしまい、
更に胃腸の動きも鈍く、食べ物の消化も遅くなります。

※この体内時計はボクサーが練習で3分を体感的に覚えたものとは異なります。

さて、この体内時計ですが、
主にメラトニンというホルモンが関係しています。
このメラトニンは太陽の光による影響を受けるホルモンです。

例えば太陽が登って明るい時はメラトニンの分泌が抑えられ、
これによって「朝、明るくなると起きる」という事が起こります。
逆に太陽が沈んで暗くなってくるとメラトニンが分泌され、
これによって「夜、暗くなると眠くなる」という事が起きます。

つまり、太陽が登ると自然に目が覚めて起きる事ができ、
太陽が沈めばだんだんと眠くなって自然に眠る事ができるのは、
メラトニンが正常に分泌されているからという事になります。

またメラトニンは「睡眠状態の維持」にも関わっているので、
メラトニンの分泌が正常でない人は途中で目が覚めてしまったり、
眠りが浅くて疲れが取れなかったりします。

ですので、体内時計を整えるためには、
このメラトニンというホルモンの分泌を正常にする事が重要なのです。



では、何故メラトニンの分泌を正常にし、
体内時計を整える必要があるのか?という事ですが、
これには「成長ホルモンの分泌」が大きく関わってきます。

特に成長期までの子どもにとっては、
この成長ホルモンの分泌量によって身長の伸びが大きく変わってきます。
いくらたくさん食べてもたくさん運動しても身長が伸びないのは、
成長ホルモンの分泌量が少なくなってしまっているからです。

その他、成長ホルモンは大人でも分泌されます。
筋肉を大きくするためには、この成長ホルモンの分泌が必要不可欠です。
そのように成長ホルモンは様々な命令を出している重要なものです。

成長ホルモンは起きている時にも少し分泌されているのですが、
基本的にはそのほとんどが睡眠時に分泌されます。

時間帯としては具体的に午後10時〜午前0時前後。
実は成長ホルモンはこの時間の範囲に集中的に分泌されます。
ですのでそれよりも前に寝ておかないと損をしてしまうという事になります。

更にこの成長ホルモンは体内時計=メラトニンの影響を受けます。
夜、太陽が沈むとメラトニンが分泌され、
メラトニンと入れ替わるようにして成長ホルモンが分泌されるからです。

つまり、メラトニンの分泌が正常ではなくなるという事は、
体内時計が狂い、それによって寝る時間や起きる時間が不規則になり、
それによって成長ホルモンの分泌量も減るという事に繋がる訳です。

すなわち、
規則正しい生活をする事
=決まった時間に寝る事、決まった時間に起きる事など
=生活にリズムができ、メラトニンの分泌が正常になる
=体内時計が整う
=睡眠が適切となり、成長ホルモンの分泌量が増える
=身長が伸びる、筋肉が大きくなるなど良い効果がたくさん
=野球に限らず様々な事に役に立つ
となります。

規則正しい生活をする事は、
結果的に野球に役に立つ事に繋がる訳です。
ので、規則正しい生活を心がけましょう。

更に睡眠に限って言えば、睡眠は脳や体の休息・治療です。
しっかりと睡眠を摂り、しっかりと体を休めるためには、
「睡眠時間」よりも「睡眠の質」というのが重要です。

枕、布団、ベッドの広さ、室温、湿度、音、
部屋の明るさ、朝起きる時に窓から太陽の光が入る、
寝る前に脳が興奮するような事をしない(テレビ、ゲーム、スマホ)など、
睡眠の質を高めるためには、寝る時の環境も考えなければなりません。

睡眠時には、脳では記憶の整理が行われます。
しっかりと睡眠を行うと、
「寝て起きたら昨日できなかった事が急にできるようになっていた」
という事が起こりますから、野球の上達には重要です。

体では例えば筋肉の修復が行われます。
筋肉は練習やトレーニングによって微小な傷を負いますが、
その傷を治す事で更に筋肉は大きくなり、筋力も大きくなります。
「野球のため」にも睡眠は大切だという事ですね。



では、メラトニンを正常に分泌するにはどうしたら良いか、という事ですが、
まずは「生活にリズムを作る」という事が大切です。

上記の通り睡眠に大きく関係するホルモンなので、
決まった時間に寝る、決まった時間に起きるという事は基本です。
そうして生活にリズムを作る事でメラトニンの分泌に規則性が生まれ、
分泌が正常になると共に、夜暗くなった時の分泌量を増やす事ができます。
それは結果として体内時計を整えるという事にも繋がります。

そして、メラトニンは太陽の光の影響を受けるホルモンなので、
昼間は太陽の光を浴びて、夜は少しずつ部屋を暗くしていくという事が大切です。
それによってもメラトニンの分泌に規則性が生まれ、
分泌が正常になると共に夜、暗くなった時の分泌量を増やし、
速やかに眠りにつく事ができるようになります。

寝る前の携帯、スマホ、テレビ、ゲーム、パソコンがNGなのは、
メラトニンがそういう事に敏感だからです。

そういう事をしてメラトニンが減り、体内時計が狂うと、
朝の寝起きが悪かったり、起きてもボーっとしていたり、
授業中に眠くなったり、肝心な時に頭が働かなかったり、
たくさん寝たり食べたりしているのに体が大きくならなかったり
イライラしやすくなったり、落ち着きがなくなったり
視力が低下しやすくなったり、いつも体がだるく重く感じたり、
風邪を引きやすくなったり・・・本当にデメリットばかり起こります。

どれも野球のためにならないのが分かると思います。
睡眠は野球のためになるように行いましょう。



次に食事ついて。
上記のメラトニンは食事によっても増やす事ができます。
メラトニンは脳内物質であるセロトニンによって分泌されています。
つまり、セロトニンが増えるという事はメラトニンも増えるという事になります。
(セロトニンも生活リズム、睡眠、体温調節などに関わる脳内物質)

そのセロトニンは必須アミノ酸の一種である、
「トリプトファン」を材料にして作られています。

トリプトファンは乳製品、大豆製品、肉、魚、卵などに含まれています。
これらの食品を食べ、トリプトファンを摂りましょう。
トリプトファンを食事から摂る事で、セロトニンの量が増え、
それによってメラトニンが増えるという事に繋がります。

では、ここからは少しメラトニンから離れます。
上に「必須アミノ酸」という栄養素が出てきました。
必須アミノ酸は体内では作る事ができず、食事からしか摂る事ができません。

食事からしか摂る事ができないのに、
体には必要不可欠なものなので「必須」と付けられているのです。
(何故体内で作れるようなシステムがないのかw)

何故必要不可欠なのか?と言えば、
上記のトリプトファンのように重要なホルモンの材料になったり、
筋肉、皮膚、臓器など体を作る材料になるからです。

必須アミノ酸は、
・トリプトファン
・リシン(リジン)
・メチオニン
・フェニルアラニン
・トレオニン
・バリン
・ロイシン
・イソロイシン
・ヒスチジン
の9種類があります。

体に必要不可欠で食事からしか摂る事ができないのに、
ご覧のように「9種類」もある訳です・・・多いですよね。
ですから「普段の食事」が野球選手にとって非常に重要になってくる訳です。

例えば、プロ野球選手が食べている食事メニューを、
その本人やその妻がブログに書いたり、
テレビ取材などで取り上げている事がよくあります。

その食事内容はほとんどの場合、
お皿が多く、そのお皿の全てに違う食べ物が乗っていて、
バランス良く栄養を摂るという目的があります。

上記の必須アミノ酸に限って言えば、
肉だけを食べてもダメ、魚だけを食べてもダメ、
乳製品だけでも大豆製品だけでもダメだという事です。
食品が偏るといずれかの必須アミノ酸が不足してしまいます。

必須アミノ酸はそれぞれ含まれている食品が違います。
詳しくは「→必須アミノ酸をバランス良く摂ろう」をご覧下さい。
このように様々な食品を食べる事が重要なのです。
それが野球選手の体作りの基礎の部分となるのです。
ちなみに「必須」でなければアミノ酸にはたくさんの種類があります。



更に栄養には五大栄養素と呼ばれる体に必要な栄養素があります。
これは炭水化物、タンパク質(アミノ酸)、脂肪、ビタミン、ミネラルの5種類です。
この5つは体に必要不可欠なものなので「五大栄養素」とされています。

炭水化物はいわゆる糖です。
糖は筋肉を動かすためのエネルギー源であるグリコーゲンになります。
また、脳の活動エネルギーにも糖が使われていますので必ず摂るべきなのです。

タンパク質も上記の通り体を作る材料となりますので必ず摂るべきです。
筋肉、皮膚、骨の基礎(コラーゲン)、臓器、ホルモンなど、
人間にとって重要なものの材料になります。
特に上に書いた必須アミノ酸は必要不可欠なものです。

脂肪は一見スポーツには必要ないように思われますが、
アミノ酸にも必須アミノ酸があるように、
脂肪にも必須脂肪酸と呼ばれる体に必要不可欠な脂肪があります。
ですので、脂肪も適度に摂らなければなりません。

ビタミンは他の栄養素の吸収や合成を助けたりという酵素の役割を持っています。
ビタミンのほとんどは体内で作る事ができないため、
これも体に必要不可欠な栄養素です。
(ちなみにビタミンB12には、
セロトニン→メラトニンという流れをスムーズにする働きがある)

ミネラルは無機質とも言いますが、これも体に必要不可欠な栄養素です。
ミネラルは亜鉛、カリウム、カルシウム、クロム、セレン、鉄、銅、
ナトリウム、マグネシウム、マンガン、モリブデン、ヨウ素、リンの13種類。
これらを適量バランス良く摂る事が必要です。

この炭水化物、タンパク質(アミノ酸)、脂肪、ビタミン、ミネラルの5種類は、
どれも体に必要不可欠ですので、必ず摂らなければなりません。
ですから「バランスの良い食事を摂る」という事は基本的な事なのです。
(炭水化物抜きダイエットなんて言語道断)

しかし見ての通り種類が多く、
全てを摂るとなると相当な工夫が必要になります。

何故、プロの野球選手が体を維持できるかと言えば、
プロの栄養士に指導を受けているか、
栄養学の知識のある人の作った食事を食べているか、
その人の妻が栄養をしっかり管理してくれているからです。

あるいは学生であっても強豪チームであれば、
寮の食堂で専門の栄養士さんの監修のもと、
しっかりと考えられた食事が作られていると思います。

それだけ食事というのは重要だという事です。
逆に言えばそうやって食事の管理をできる人が上を目指せるという事です。
自分でもできる範囲の事からやってみてはいかがでしょうか。



少し余談になりますが、
私は「身長を伸ばす方法」というサイトを別に運営しています。
そこにも書いたのですが、
体を大きくするにはやはり親による協力が絶対不可欠です。

それは何故かというと単純で、大人になってからでは身長は伸びないからです(笑)
身長は日々の生活の積み重ね、小さい頃からの生活習慣が重要なのです。
身長に対する遺伝の影響は20〜25%と言われているので、
実は生活習慣による積み重ねの影響の方が大きいんですよ。

(例え親が小さかったり生まれつき体が小さい人や未熟児だったような人でも、
努力次第で平均身長以上にする事も十分可能という事、決して諦めてはいけません。)

例えば中学入学時に140cmの人と160cmの人がいるとします。
この2人が中学3年間で20cm伸びたとします。
前者の身長は160cmですが、後者は180cm、
同じ10cmでも160cmと180cmでは全く違いますよね。

これは成長期に伸びる身長はほとんど個人差がないという事を表しています。
この中学3年間でいくら頑張っても限界があるという事です。
つまり、その前までにどれだけ身長を伸ばせるかという事が極めて重要になります。

更にこの2人は中学入学時点で、すでに身長が20cm違います。
この差は中学入学までの身長の伸びの違いを表しています。
つまり、身長は子どもの頃の生活習慣の積み重ねが大きく関わっています。
食事、睡眠、生活リズム、運動・・・毎日行う事の積み重ねが重要だという事です。

更に更に上の方で書いたメラトニンは、
大人になるための性ホルモンの分泌を抑える働きもあります。

思春期に入ると男女問わず性ホルモンの分泌が多くなって、
大人の体になるための準備をします。
思春期に入ってしまうと身長の伸びは個人差がないのに加えて、
思春期が終わると身長はほとんど伸びなくなります。

ですので、メラトニンによって性ホルモンを抑えるという事は、
「思春期に入るのを遅らせる」事にも繋がり、
身長を伸ばす期間を長くする事ができるのです。
そうすれば最終的な身長の結果も自ずと良くなるでしょう。

このように思春期を迎える「まで」の生活習慣こそが、
身長の伸びには非常に重要だという事が分かると思います。
(思春期にいっくら牛乳を飲んでもたかが知れてるという事)
それをサポートできるのはやはり「親」しかいないのです。

子どもが「プロ野球選手になりたい」と言っていたり、
親が「自分の子をプロ野球選手にしたい」と思っているのでしたら、
子どもが小さい内から生活習慣の「教育」をしましょう。

睡眠、食事、規則正しい生活は全ては野球のためになるのです。
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