ジャイロボーラーだといつ公表すべきか?メディアとの関わり方

ジャイロボールを投げているという事が分かった場合、多くの人の注目を浴びる事になります。その際にはメディアと上手く付き合っていく必要があります。この記事ではそんなメディアとの関わり方などについて私なりにまとめています。ご興味のある方は下記「続きを読む」よりどうぞ。
(記事作成日時:2014-01-01、更新日時:2019-04-02)

野球8

★当記事の目次

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メディアの影響力は侮れない

日本の野球界ではプロになるまでに、小学校、中学校、高校、クラブチーム、大学、実業団、独立リーグなど、活躍する環境はたくさんあります。その中でも特に高校野球の全国大会である「甲子園」は、テレビやラジオ、更に最近ではネット放送などにおいて、ほぼ全ての試合が生中継され、多くの野球ファンの楽しみでもあります。最近ではプロ野球よりも人気があるという話もあるようです。

特に甲子園はそこに出場するまでが大変で、それまでに何試合もこなし、全ての試合に勝ち続けたチームだけが出場を許されます。その前段階があってからの全国大会なので、出場が決定した時点で既に大きな注目を浴びています。しかも前述のように、甲子園は全国的にそれを楽しみにしている人がたくさんいるので、単に「出場する」というだけで多くの人の目に触れる事になるでしょう。もちろん貴方自身やチームメートの活躍により、チームが勝ち進めば進むほどその注目度は加速的に大きくなっていきます。それでいて、数いる選手の中で個性的な選手がいる場合、その視線は一気にその人に集まる事になります。もし仮に「ジャイロボール」というワードが「個性」に含まれていた場合、当然それは多くの人の注目の的です。

しかしここで懸念されるのは「名前だけが独り歩きしてしまう」という事です。特に「ジャイロボール」というワードは多くの人が間違って理解している(剛速球という固定概念)ため、間違った先入観で注目を浴びてしまいます。自分の実力を発揮する前に必要以上に多くの注目を浴びてしまうと、周囲から自分の実力以上の期待をされ、いざ、実力を発揮するような機会が得られた時に失敗が続くと、周囲の評価はどん底まで落ちてしまいます。勝手に期待していたのは周囲なのに、勝手に冷めて去っていくなんて、実に理不尽な事ですが、これは実際に起こる事です。周囲の評価を気にしない人なら問題ないでしょうが、嫌でも耳に入るもので、それによって集中力が低下するというような事は誰にでもあり得ます。

またそうして大きな注目を浴びた時には、野球以外の部分でも、何が起こるかは誰にも想像はできません。例えば同じ名前がその年に生まれてくる赤ちゃんの名前になったり、使っていたタオルやハンカチが売れたり、それにあやかった食べ物が売れたり。まぁそれはまだ良いとしても、時にはデマなど根も葉もない噂が広まり、変な印象を勝手につけられてしまったり、公式戦でもないのに学校に人が押しかけてきたり、買い物や飲食店などに行くだけでお金の使い方をチェックされたり、場合によってはストーカーまがいの事をされるなんて事もあります。その結果、自分が自由に使う事のできる時間が少なくなり、様々な行動が制限され、野球に身が入らなくなるという事も起こり得ます。

もちろん世間体などを気にしない人は別に何が起こっても見て見ぬ振りをすれば良いですが、他者によって自分の行動が制限されるというのは大きなストレスになります。自分の精神状態はもちろんの事、そういった世間に対する対応の仕方や、世間へ情報を伝えるメディアに対する対応の仕方については、注目を浴びる事を想定し、前もって練習しておいた方が良いかもしれません。ネットの発達により誰でも情報を受け取る事ができる今だからこそ、プロを目指すのであれば、あらゆる事を想定しておくべきです。


名前だけが独り歩きしないよう上手くコントロールする

貴方や貴方のチームが甲子園に出場し、活躍する事ができた時、メディアや世間に対し、どのように対応すれば良いでしょうか。

特に甲子園に出場する事自体が珍しい学校の場合、例えば公立校なんかでは出場するだけでも注目の的になります。しかしそのような学校は、そもそも学校全体がそういったメディアへの対応に慣れていません。そのため学校側の対応次第では、良からぬ方向へ行ってしまう事もあり得ます。受験生が減っているような学校あるいはそれを管理する地方自治体では、貴方を広告に利用するかもしれません。あらかじめ学校側と「自分はこういう姿勢でメディアと対応しているから、学校も同じように対応してほしい(一般の人への対応も含む)」という事を話し合っておくと良いでしょう。尚、ここで言う学校側とは、監督の先生、コーチ、各教科の先生、校長や教頭、事務の人などです。貴方と何らかの繋がりがある人に対しては、前もって自分から話しておくと良いかもしれません。

それに加え、兄弟、両親、親戚、友人、彼女などの他、小学校や中学校など、過去から現在まで関係がある人たちにも、メディアへの対応の仕方を話し合っておきましょう。かなり細かい事ですが、注目度が大きいほど、メディアは加速し、貴方がどういう人間で、どういう人間と付き合っているのか、という情報を手当たり次第に集めようとします。できるだけ意識を共有し、信頼できる人たちとの「集団」で対応すべきです。この他、メディアの視線は貴方の趣味趣向や主義主張などあらゆる事に及びます。普段から気は抜けません。

尚、メディア対応の仕方は様々です。距離感を保ち緊張感を持って接するのか、フレンドリーに接するのか、あるいは嫌悪感を持つのか、無視するのか・・・いずれにしろ世間に与える印象はポジティブであればそれに越した事はないので、少なくともネガティブな印象は与えないよう無難な対応をした方が良いでしょう。個人的には「事実を淡々と伝える」「間違っている事は間違っているとその場で訂正する」「これだけは知ってもらいたい、これだけは伝えたいという事はしっかり言う」だけで十分だと思います。ただしそのためには話す材料となる知識や経験が必要です。


世間の反応に対してどのように向き合っていくか

前述のように「ジャイロボール」というワードは多くの人を惹きつけるため、メディアの恰好の餌です。貴方自身や貴方の周囲の人が「貴方はジャイロボーラーだ」と公言したその瞬間から、貴方はメディアの標的にされるでしょう。それは貴方の意思や実力とは関係がありません。貴方が甲子園で活躍しようとしまいと、プロで活躍しようとしまいと、常に「ジャイロボーラー」として見られる事になります。特にこれは前述したように「間違った認識」としてのジャイロボーラーです。

世間ではまず某漫画の影響で「ジャイロボール=豪速球」という印象があります。これは当ブログの記事を読んでいただければ分かる事ですが、ジャイロボールは豪速球ではありません。この時点で、貴方に対する期待というのは間違ったものなのです。またジャイロボールは某有名選手でのTwitter上での発言の影響もり、「ジャイロボールはプロでは通用しない」「漫画内だけで空想」という強い先入観が作られています。実力を発揮してもしなくても、「通用する・しない」などを第三者が一方的に予想したり、専門家?とされる人が勝手に特集記事を書いたりなど、言われたい放題・先に言ったもん勝ち状態になると思います。いざインタビューなどになれば、執拗にジャイロボールに関する質問を何度もしてくるかもしれません。

貴方はそういうメディアにどのように対応していきますか。一切聞かない事にして無視をしますか?逆に注目されるような事をしてメディアを手玉に取りますか?あるいはその場ではどちらとも取れる発言をしておき、試合では実力を発揮して黙らせますか?それとも実力を発揮する前からその都度反論しておきますか?個人的には発言ができる場では無難な事を言っておき、あとは野球に集中するのが一番良いでしょう(メディアや世間を黙らせるために努力する・・・という事ではない)。自分から色々説明するのは引退した後でも構わないはずです。


ジャイロボーラーという事を隠し通せるかどうか

「ジャイロボールを投げている」という事を自分からは一切公言せず、「秘密にする」というスタンスを貫いた場合はどうなるでしょうか。

この場合、例え本人やその周囲がジャイロボールに関して秘密にしていても、見る人が見れば分かるものです。もちろん野球ファンでも分からない人は多い(この球種はこっちに曲がる事は知っているが、どうして曲がるかは説明できなかったり)のですが、その中でも一定数の野球のファンは「この選手の投げるボール、ジャイロ回転してない?」という事に気づくと思います。無論ですが、私もスローモーションで見れば分かります。

そのように最初は一部の人しか気付きませんが、次第に貴方の活躍が目に見えるようになって来るとどんどん広がっていきます。何せジャイロボールは今までそれを専門に投げる人がいなかった球種です。世間一般でもジャイロボールは某漫画の影響で「魔球」とされており、ジャイロボールに関する知識のない人にとってはワクワクさせるようなワードでもあります。ですのでそれが一旦広まると、貴方本人を差し置いて、勝手に議論が進んでいきます。それを止める事は誰にもできないでしょう。

その広がる速さは自然災害を経験している日本人であればよく理解しているはずです。Twitter、LINE、Facebook、YouTubeなど、インターネット上にある多くの人が利用しているサイトから広まれば、本当にあっという間に認知されます。そしてテレビなどの大手メディアが報道すれば、それはネットを利用しない人たちの間でも、あっという間に認知されてしまいます。そうなればもはや隠し通す事はできなくなっていきます。

ジャイロボーラーである事を肯定しようが否定しようが、貴方がメディアに対してどんなに真摯に対応していようが、貴方の意思とは関係なく、メディアは加速していきます。それによっては前述したように、ある事ない事を書かれますし、誹謗中傷もデマも当然あります。記事にするために騙され、利用される事もあるかもしれません。活躍すればするほどそのリスクは増えるでしょう。

これはかの有名選手が実際にそうでした。例えば国民栄誉賞を受賞した松井秀喜選手でさえ何の根拠もない事を書かれた事がありますし、かのイチロー選手も、それが原因でメディアとの関係が悪くなった事があります。本人の実績、性格、人柄に関係なく、というのがよく分かる事例です。勝手に騒ぎ立てておいて勝手に批判する、貴方への注目度が高いほど、メディアはその注目度を利用し、そのメディアの利用者を増やそうとします。貴方はそういう事に惑わされず、引退まで秘密を貫き通し、自分が自分でいられるでしょうか。

尚、個人的には引退の事を考えないような年齢から、引退会見で何を話すべきか考えておいた方が良いと思います。どのような形で引退する事が、貴方の野球人生にとって良いのか、それをあらかじめ考えておく事で、単に野球を極める、今すべき事をする、今できる事をするという事だけを考えて積み重ねる努力とは、努力の方向性が変わります。当然自分の言葉を使って話すためには、知識や経験が必要です。その知識や経験を身につけるために何をすべきか、それによって今すべき内容が変わります。


周囲の音を気にしないメンタル・意識

これは話がずれてしまうのですが、日本の球場ではそうでもないですが、メジャーリーグでは投球の準備をする「ブルペン」がオープンになっている球場もあり、観客と非常に近い位置になる事があります。そこではファンの声援はもちろん、相手チームのファンからはたくさんのヤジが飛ばされます。

まぁヤジに関しては日本でも存在しますし、日本ではメジャーにはない「音による応援」があり、どちらも音は大きいです。この他、人によっては直接罵声を浴びせてきたりする審判あるいは相手選手もいます。耳を塞いだ状態でピッチングをする訳にはいかない訳で、いかなる時も自分のすべき事をし、自分のピッチングを行うためには、周囲の音を気にしないようなメンタルあるいは意識が重要になるでしょう。

何故ここでこの話をしたのかというと、普段の表情などもテレビあるいはネットに映像として残るからです。ちょっとした事でイライラしていたら、例え自分の非がなくても、そういう人間なんだと判断されてしまいます。そうした一瞬一瞬も、世間の貴方に対する評価に繋がっていくのです。




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