手元を見ずにジャイロボールの握りができるように

ジャイロボールという事をバッターに分からせないようにするためには、握り方を練習する必要があります。特にフォーシームジャイロやツーシームではその縫い目に特徴があり、安定して投げるためにはできるだけ手元を見ずに握る必要があります。ここではそれについて私なりにまとめています。ご興味のある方は下記「続きを読む」よりどうぞ。
(記事作成日時:2013-06-10、更新日時:2019-03-23)

フォーシームジャイロとツーシームジャイロではその縫い目に特徴があり、正しい縫い目で投げなければ、それぞれのボールの持つ特性を活かす事ができません。しかし投球の度に握るのに時間がかかってしまうと、バッターに球種を見極められてしまう可能性があります。プロの試合を見てみれば分かると思いますが、プロのピッチャーで、投球の度にいちいち手元を見ながら球種を選んでいる選手はほぼいません。みんな、グローブの中で、指先の感覚だけで縫い目に指をかけています。特にジャイロボール以外の球種がある場合、それは非常に重要です。もちろんこれはすっぽ抜けなどの失投を防ぐ目的もあります。

そこで縫い目を正確に操るため、グローブのできるだけ奥にボールを置き、その中で指先の感覚だけでボールの縫い目を探し、そこに正しく、かつ素早く指をかける練習をしましょう。フォーシームジャイロの場合、長く走っている1本の縫い目を探し当て、そこに人差し指と中指をかけて握ります。ツーシームジャイロの場合、短く走っている2本の縫い目を探し当て、そこに人差し指と中指をかけます。それをできるだけ正しく、できるだけ素早く行う訳です。

またスライダーならスライダー、カーブならカーブ、フォークならフォーク、ストレートならストレート、チェンジアップならチェンジアップ、カットボールならカットボール・・・というように、ジャイロボール以外にも球種がある場合、あらかじめ「この球種はこういう握りで投げる」と決め、それを覚えておきます(フォーシームジャイロやツーシームジャイロとは異なり、これらの球種では握りと回転さえ正しければ変化してくれるので、握り方に決まりはない)。そうして同じようにグローブの中で、指先の感覚だけで縫い目に指をかける練習をしましょう。

尚、練習方法は至ってシンプルで、グローブをはめ、そのグローブの中にボールを入れておきます。そして例えばスライダーの握りを練習するのであれば、利き手をグローブの中に入れ、ボールに触れてから、できるだけ素早くスライダーの握りをします。できたらボールより手を離し、グローブからも手を抜きます。そうして同じように握り、離す、握り、離す。それを何回も繰り返し、できるだけ素早く握りができるように練習するのです。またこれを各球種で行い、全ての握りが素早くできるようにします。この他、握りにかかる時間を敢えて短くしたり、伸ばしたり、あるいは握りを変えながらランナーを気にする、牽制球を混ぜるというような練習も合わせて行っておきます。

ちなみに特にフォーシームジャイロとツーシームジャイロと、それ以外の球種では、握るまでにかかる時間、手の動き、前腕の動きをできるだけ似せる必要があります。バッターはその違いによって球種を予測できる場合があるため、できるだけ同じように握るように意識しましょう。一方、それによっては「敢えて簡単に握る事ができる球種を、時間をかけて握ったり、手を複雑に動かして握って、ゆっくりと投げる」「握りが難しい球種を短時間で握り、すぐに投げる」というような事もできます。一方、上手く握れなかった時、途中で牽制球を挟んだり、一旦マウンドを外したりするという調整方法もあります。そのようにしてできる事を少しずつ増やしていきましょう。



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