バッターに球速以上に速く感じさせる事

フォーシームジャイロの特性を活かすには、
バッターに球速以上に速く感じさせる必要があります。
それによってツーシームジャイロも活きてきます。

そのためには球速とスピン量を増やす必要がある訳ですが、
更に必要なのが「球持ちの良さ」と「緩急」です。 
 
 
「球持ちの良さ」とは、
「よりバッター側でボールをリリースする」「リリースを遅くする」
事で得られる、微妙なタイミングのズレを言います。

球持ちが良くなるとギリギリまでボールが放たれないので、
投球モーションに入ってから実際に手からボールが離れるまでの時間が、
通常よりも長くなり、球種が分かりづらく、タイミングも取りづらくなります。
(本当に「誤差」「錯覚」というレベルですが、これが極めて重要)

また、よりバッターに近い位置でボールが放たれますので、
直球は球速以上に速く感じ、
ジャイロボールを投げる際の球速のロスをカバーする事ができます。

ジャイロボーラーではありませんが、
理想的な投球フォームはティム・リンスカム選手などが良い例です。
右投手の場合、左足を大きく前へ踏み出すようにすると、
よりバッター側でリリースする事ができます。
・参考動画
ティム・リンスカム選手の投球フォーム

ただし、ジャイロボールを投げるために必要不可欠なダブルスピン投法では、
2つのスピンの回転速度を上げるために、
踏み出す足の「膝を曲げすぎない」ようにする事が必要です。

実際にやってみると分かると思いますが、
踏み出す歩幅を大きくし、膝を伸ばした状態で着地させるには、
股関節・臀部・腿裏の筋肉の筋力・柔軟性が必要になります。
(アンダースローではリリース位置を低くする必要もあるため難易度が上がります)

そしてリリースを遅くするには、
できるだけ長く、ボールを離すギリギリまでボールを持っておく必要があります。
ボールを離す位置を可能な限りバッター側にし、
指先でボールを押し込むようにしてリリースする事で、
実際にボールが手から離れるタイミングを少し遅くする事ができます。
(手首によるスナップスローを使う訳ではありません)



更に投球では「緩急」をつける事で、
よりフォーシームジャイロを速く感じさせる事ができます。
それによってツーシームジャイロも活きてきます。
緩急をつけるには、より球速の遅いボールを使う必要があります。

例えば縦のスローカーブやスクリューボールなどですね。
・参考になる動画
今中慎二選手のスローカーブ
星野伸之選手のスローカーブ
三浦大輔選手のスローカーブ
多田野数人選手の超スローボール(さすがにこれはバレバレですがw)
スクリューボールその1/その2/その3

こういう低速の球種を、
ツーシームジャイロやジャイロズレとは「別球種」として使い、
投球に織り交ぜて、緩急をつけましょう。
緩急をつけるとフォーシームジャイロをより速く感じさせる事ができます。

その他にはクイックモーションや変則フォームなども良いでしょう。
例えば、牧田和久投手が使用するクイックモーション、
変則フォームは帆足和幸投手、武田勝投手などでしょうか。
球速が出しにくく、体への負担は大きくなりますが、
バッターのタイミングを外す事に特化する事ができます。

まぁ人によっては卑怯に感じるかもしれませんし、
審判によってはボークとみなされる可能性もありますので注意して下さい(笑)
(ランナーがいない場面でボークをとられると、
バッターがバットを振らなければ無条件でボール球になります)

もちろんアンダースローのピッチャーは投球動作が大きいため、
ランナーがいる場面でのクイックモーションは必要不可欠ですので、
いずれ覚えなければならないんですけどね・・・。
posted by SaruyaMichael at 17:00 | TrackBack(0) | ジャイロボールの投げ方 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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