ジャイロボールを投げていると思われるピッチャーまとめ

意識的にジャイロボールを投げているプロの選手は殆どいないのですが、変化球が無意識の内にジャイロ回転しているピッチャーは何人かいます。この記事ではそのピッチャーを私なりにまとめています。動画等を探す際に参考になれば幸いです。ご興味のある方は下記「続きを読む」よりどうぞ。尚、当ブログでは全体として「ただ単にジャイロ回転しているボール」や「無意識の内にジャイロ回転しているボール」と、「フォーシームジャイロとツーシームジャイロ」は性質が異なるため区別して扱っています。
(記事作成日時:2014-03-15、更新日時:2019-03-25)

野球14

★当記事の目次

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意識的にジャイロボールを投げているピッチャー

川尻哲郎選手(阪神タイガースなど)
彼は公言していますが、ジャイロボールを習得し、持ち玉にしていたと言われています。おそらく日本のプロ野球の選手の中で、明確に動画で確認できる中では、ジャイロボールを持ち玉にした最初のピッチャーだと思われます(横の変化量が少ないスライダーを投げており、スロー映像で確認するとジャイロ回転している)。一方、成績が落ちて以降に習得したとされており、その習得によってシーズン成績にどう影響したかは正直分かりません。
参考動画(過去記事)→「魔球?動画」川尻哲郎選手のジャイロ回転するボール

渡辺俊介選手(千葉ロッテマリーンズなど)
過去から現在までを考えても、日本球界を代表するアンダースローピッチャーの一人で、彼もフォーシームジャイロとツーシームジャイロを投げる事ができるという事を公言しています。どの時点で習得し、公式戦中に実際に投げていたかは不明ですが、スローモーションであれば、初期の頃からジャイロ回転している事が実際に確認できます(スロー映像は豊富だが、そもそもアンダースローはジャイロ回転しやすいため、逆に区別がつかない)。参考動画は過去記事へ。

●その他・意識的にジャイロボールを投げていると思われるピッチャー(動画がないため未確認)
以下はジャイロボールを投げる事ができると公言している選手の一覧です。
藤井秀悟選手(横浜ベイスターズなど、ジャイロボールを投げる事ができると公言)
星野智樹選手(西武ライオンズなど、ジャイロを投げる事ができると公言)
蔵本雅由選手(社会人野球、ジャイロボールを投げる事ができると公言)
小島心二郎選手(広島カープなど、ジャイロボールを投げる事ができると公言)
小嶋達也選手(阪神タイガースなど、ジャイロボールを投げる事ができると公言)
C・J・ウィルソン選手(テキサス・レンジャースなど、本当かどうかは分からないが彼曰く挑戦中との事。尚、彼はメジャーリーグの中でもそれなりの成績を収めている)

これらの選手は動画を見ていないため私自身は未確認ですが、意識的に投げる事ができるという事を公言しています。ちなみにジャイロ回転しているかどうかは、それなりに解像度の良い映像で、かつスローモーションでなければ確認する事はできません。プロで長く活躍した選手ならまだしも、プロ以外のリーグとなると映像がなかなか得られません。


意図せずストレート系のボールがジャイロ回転しているピッチャー

以下の選手はストレートがジャイロ回転しているようです。
牧田和久選手(西武ライオンズ、アンダースロー):参考動画は過去記事へ。
上園啓史選手(阪神タイガースなど)
藤岡好明選手(ソフトバンクホークスなど)
ペドロ・マルティネス選手(ボストン・レッドソックスなど)

ちなみにこの中でも映像で確認できるのは牧田和久選手だけです。リリースポイントの低いアンダースローのピッチャーでは、意図せずストレートがジャイロ回転する事があり、それ自体が珍しい事ではありません。またここで言う「ジャイロ回転」とは回転軸が進行方向と一致している純粋なジャイロ回転とは限らず、例えばジャイロ回転とバックスピンの間のような、回転軸のズレたジャイロ回転の可能性もあります。日本語ではいわゆる「マッスラ」「クセ球」「ムービングファストボール」「ボールが手元で動く」などですが、意図せずそういうボールを投げている選手はプロでもたくさんいます(日本では修正される事が多いが、メジャーでは結構見かける)。


意図せずスライダー系のボールがジャイロ回転しているピッチャー

梅津智弘選手(広島東洋カープなど)
松坂大輔選手(西武ライオンズ、ボストン・レッドソックスなど):参考動画は過去記事へ
田中将大選手(東北楽天ゴールデンイーグルス、ニューヨーク・ヤンキース):参考動画は過去記事へ
ジェフ・ウィーバー選手(デトロイト・タイガースなど)
ジェレッド・ウィーバー選手(ロサンゼルス・エンジェルスなど、ジェフの弟。尚、彼はメジャーリーグの中でもそれなりの成績を収めている)

スライダー系のボールがジャイロ回転しているピッチャーは数え切れないほどたくさんおり、テレビ中継のスロー映像で容易に確認できます。上投げでスライダーが意図せずジャイロ回転する事は決して珍しくないのです。ただし、ただ単にジャイロ回転をしているだけですし、回転軸はズレているので、フォーシームジャイロやツーシームジャイロとは性質は全く異なります。特にこの中では松坂大輔選手が有名ですが、やはり彼も意図的に投げている訳ではありません(彼自身はジャイロの存在自体を否定していない)。

マリアノ・リベラ選手(ニューヨーク・ヤンキース)
参考動画→いずれ掲載します。
彼は全ての球種がストレートで、かつその全てのストレートがカットボールのような変化をします。長い野球の歴史の中でも一人いるかいないかという非常に珍しいピッチャーです。特にそのカットボールはスロー映像で見ると明確にジャイロ回転をしており、しかも150km/h前後の球速を有していて、四隅に的確に投げ分ける事ができるコントロールも持っています。ただし彼は最初からその投法だった訳ではなく、初期の頃は他のピッチャーと同じようにストレート以外の球種も投げています。ただ、その当時から既にストレートにカットボールのような変化があり、それを極めた事で行き着いたようです。日本ではまず間違いなく修正されるでしょうね。


その他の球種が意図せずにジャイロ回転しているピッチャー

浅尾拓也選手(中日ドラゴンズ)
帆足和幸選手(西武ライオンズなど)
彼らはパームボールを投げる事ができる珍しいピッチャーですが、回転量は少ないながらも、よく見るとジャイロ回転をしています。特に帆足選手の方は回転軸がずれてスライダーのような変化をしています。ただし回転量は多くないので、ジャイロ回転による作用はあまりありません。

ティム・リンスカム選手(サンフランシスコ・ジャイアンツ)
スプリット・スライダー系のボールがジャイロ回転する事があります。これは彼独特の上から投げ下ろすフォームによるものと思われます。参考動画は過去記事へ。尚、スプリットやフォークボールは中指が最後に離れる事でジャイロ回転しやすくなります。これはプロでもたくさんいます。

岩田慎司選手(中日ドラゴンズ)
無回転でランダムに変化するフォークボールに注目が集まる彼ですが、実はカットボールやツーシームがジャイロ回転しており、カットボールの回転軸がズレた時、稀にシュートボールのような変化をする事があります。ただ、彼自身、完全な制御はできていなかったようです。参考動画は過去記事へ。

ダルビッシュ有選手(テキサスレンジャースなど)
オールスターゲームで披露した「落ちにくいカットボール」がジャイロ回転していましたが、それ以降は投げていないと思われます。一方、彼はスライダーがジャイロ回転しています(そもそもスライダーはジャイロ回転しやすい球種、彼だけではない)が、彼はジャイロボールの存在は否定しています。ただ、個人的には存在そのものを否定しているというよりは、それを目指す意味はないというような事を言っていると思われます。参考動画は過去記事へ。

黒田博樹選手(広島カープ、ニューヨーク・ヤンキースなど)
彼はダブルスピン投法を会得しているそうで、これも意図したものではないですが、カットボールがスッポ抜けた際、ジャイロ回転をする事があります。参考動画は過去記事へ。尚、カットボールがスッポ抜けた時にジャイロ回転してしまう例は、実はプロの選手でもたくさんあります。しかし逆球になる事が多く、ド真ん中になれば変化量が少ないため、当然バッターにとっての絶好球になってしまいます。




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